まなび
  • 公開日: 2019/1/11
  • 更新日: 2019/7/16

お尻から出血するほど洗い続ける!不潔恐怖・洗浄強迫と体験談

不潔恐怖・洗浄強迫
読み方:ふけつきょうふ・せんじょうきょうはく

 

不潔恐怖・洗浄強迫

強迫性障害にみられる症状のひとつ。体を何度洗っても汚れが気になり、手洗いや入浴、ドアノブの消毒や掃除などの洗浄行為が頻繁になったり、時間がかかるようになる。寝るとき以外、手洗いで過ごすケースもある。

恐怖の対象となるもの

恐怖の対象は排泄物、ゴミ、化学製品、空気中を舞うホコリ、本人が思う不潔なイメージで対象は様々。これらを見たり触ったり、イメージすることが強迫観念を引き起こし、引き金となって強迫行為を繰り返す。

2種類のタイプがある

自分がキレイでいたいタイプ

手洗いが見られるタイプで例えると、自分の手をキレイにしていたいタイプ。

自分の汚れを周りに広めたくないタイプ

同じく手洗いのタイプで例えると、汚れた手で周りの人に迷惑をかけるのでは?というタイプ。疫病恐怖がこのタイプになる。

聖域をつくる

不潔恐怖・洗浄強迫タイプの人達はどうしても汚したくない「聖域」をつくり、必死に守る。 自分の部屋、ベッド、愛車、タンスの中、思い出の品、指輪など。 なかには大事な高級外車を汚したくない一心で、強迫性障害になった人も。 このタイプは悪化すると、手洗いや入浴で一日の大半を使うようになる。その結果、強迫行為で日常生活が送れなくなる。

聖域を守るためならなんでもする

人によっては汚したくない気持ちが強くなり、漫画喫茶や友人の家に泊まり渡り歩くことも。聖域を汚さないで済むからである。しかし、自宅に戻って聖域を目の前にすると、以前にもまして強迫儀式をエスカレートさせてしまうケースが多い。場合によっては聖域に近づくこともできなくなり、汚れても平気な部屋に引きこもってしまうことも。

本当に恐れているものは汚れではない?

不潔恐怖・洗浄強迫の人たちが本当に恐れてるのは「汚れ」のような表面的なものだけじゃない。 本人はまだ自覚できていない、または表出できてない不安がある、とも考えられている。

 

不潔恐怖・洗浄強迫の体験談

手洗いがひどくなったときのこと

私は30代のサラリーマンです。仕事が忙しくなったことがきっかけで、徐々に手洗いが止まらなくなりまいた。手洗いの最中に話し掛けられると、「何回洗ったかな」「これでいいんだっけ」とわからなくなってしまい余計に時間がかかります。 「ここまで洗わなくていいでしょ?」って自分では分かっているんです。でも「もし汚れが残ってたら」ってことが少しでも頭をよぎると洗いなおさずにはいられませんでした。手洗いの最中はそばに人がいるということ自体で緊張しました。

どんどん症状悪化してお尻が血まみれに!

 

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