コラム
  • 公開日: 2013/1/28

【連載】ナースの転職知恵袋

年齢別!転職の際に知っておきたいこんなこと

看護師の転職と年齢の関係

景気の影響を受けにくく、売り手市場を維持している職種…その一つが看護師のお仕事です。
いくつになっても転職しやすいというメリットもある一方、ミスマッチ等の理由から、何度も転職を繰り返してしまう方も少なくありません。

そこでこの記事では「ミスマッチ」「家庭と両立できない」「収入にとらわれすぎる」など、転職時にはまりやすい落とし穴の避け方を、年代別に紹介。
それぞれの年代のポイントを踏まえた転職で、皆さんに看護師としてのより良いキャリアを築いていただければ幸いです!

20代前半【辞めた経験を未来の糧にする時期】

  • 【ケースA】ミスマッチなどが原因で、卒業後、入職した職場をごくわずかで辞めてしまった新人ナース
第二新卒として採用してくれる病院を探してみる

→卒業後1~3年であれば第二新卒とみなされ、新人たちと同じ充実した教育が受けられる病院も少なくない。
中には同じ第二新卒のナースがいる場合もあり、一緒に頑張れる仲間ができるケースも。
基礎から学べる環境で、もう一度頑張ってみては?

  • 【ケースB】経験はまだまだ浅いのに、すでにいくつもの職場を転々としており、将来が不安な新人ナース
退職の際、「自分は何が嫌で辞めたのか?」「何が自分に合わなかったのか?」という点を振り返ることを怠らない

→看護の厳しい現場に直面し、描いていた理想とのギャップに自信を無くした結果、退職という決断を下してしまうことも。
ただ、若いうちに振り返りをすることで、将来同じ悩みを抱える可能性は減少。
「まだ若いのにこんなに転職してしまった・・・」と嘆くのではなく、若いからこそしっかり軌道修正し、明るい未来につなげるべし。

20代後半~30代前半【ライフスタイル・キャリアプランの変革期】

  • 【ケースA】今の職場では管理職になれる見込みがなく、転職したいキャリア志向の働き盛りナース
スタッフの平均年齢が若い病院への転職を狙う

→スキルが高いスタッフが不足していることが多く、中途入職でも若くして管理職になれる可能性が高い。
逆に大規模な総合病院や大学病院は年功序列型の場合が多く、若手にはチャンスが少ないと言える。

  • 【ケースB】結婚や妊娠・出産に伴って転職したい家庭持ちナース
転職先が、仕事と子育ての両立が可能な環境かを確認する

→具体的には託児所の有無や預かり可能な時間帯・年齢、残業時間数など。
また子育て経験者が多い職場ほど育児との両立に理解を得やすいので、面接などでその点を質問してみるのもおすすめ。

30代後半~40代後半【理想の看護・生活を転職で叶える時期】

  • 【ケースA】スキルアップや理想的なワークライフバランスを転職で実現したいナース
「転職しても年収を維持」に固執するのは危険

→給料という数字からいったん目をそらさないと、「この科目が学びたい」「もっとゆったり働きたい」といった当初の目的を見失ってしまうことが少なくない。
転職に踏み切った動機を今一度振り返ることで、満足度の高い転職につながる。

  • 【ケースB】子育ても落ち着いて、そろそろ現場に戻りたい復職希望ナース
復職希望は、日勤や非常勤から無理なくスタート

→まずは日勤のみで、週3回程度から復帰するなど、徐々に現場に慣れていくことが大切。
病院によっては復職支援制度を設けているところもあり、また看護協会主催の復職支援セミナーに参加してみる手も。
休んでいる間に鈍ってしまった手技や、最新知識などを学ぶことができる。

50代前半~定年【看護を磨き、極める時期】

  • 【ケースA】技術、知識、そして看護の心に磨きをかけたいベテランナース
訪看・療養型でじっくり、寄り添う看護を

→看護を磨くなら、訪問看護や療養型病院での勤務がおすすめ。
慌ただしい現場ではないので患者さん一人一人にしっかり向き合うことができ、今までの経験を生かした細やかで丁寧な看護を実践できる。

  • 【ケースB】60歳を過ぎても働きたい、生涯現役を目指すナース
期間雇用ありの病院を探す

→定年を過ぎても1年ごとに更新が行われ、少しでも長く働ける「期間雇用」といった勤務形態を採用している病院をチェックする。
患者さんに寄り添う看護、精神的な部分にまで至るケアは、豊富な人生経験があってこそ成せる業。
生涯現役を目指す方は要チェック。

記事提供
logo_chiebukuro

ナースの転職知恵袋は、看護師求人のNo.1*サイト「ナース人材バンク」の姉妹サイトです。看護師転職お役立ち記事や医療ニュースを配信中!*2012年エス・エム・エス調べ

※外部サイトからの提供記事に掲載されている情報が正確であるかどうか、有用なものであるかどうか、確実なものであるかどうか、最新のものであるかどうか等につきましては、一切保証するものではありません。 また、これらの情報を利用すること、または利用できなかったことに起因するいかなる損害・不利益に対し、当方はなんら責任を負うものではありません。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング