【母性】Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2,600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。産褥1日目、体温37.3℃、脈拍70/分、血圧104/68mmHgである。子宮底の位置は臍下2横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。Aさんは「授乳後におなかが痛くなりました」と言う。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1.経過観察
2.授乳の中止
3.全粥食への変更
4.下腹部の冷罨法
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)正常な経過であるため、このまま観察を続ける。
2.(×)「授乳後におなかが痛くなる」のは、授乳が子宮収縮を促進させているためであり、正常な経過である。授乳を中止する必要ない。
3.(×)「授乳後におなかが痛くなる」のは、授乳が子宮収縮を促進させているためであり、正常な経過である。全粥食への変更は必要ない。
4.(×)子宮収縮は良好であり、収縮を促進させる冷罨法などは必要ない。