• 公開日: 2014/3/28
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 過去問題 午後116

【精神】Aさん(47歳、男性)は、統合失調症で20年間精神科病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。Aさんのベッド周囲の状況について同室者から看護師に苦情の訴えがあった。

看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1.Aさんと話し合いながら整理・整頓(せいとん)を行う。

2.同室者にAさんの病状について説明を行う。

3.Aさんの母親に連絡を取り、不要な物を持ち帰ってもらう。

4.看護師が定期的にAさんのベッド周囲の整理・整頓を行う。















―――以下解答―――

(解答)1

<解説>

1.(○)看護師はAさんを手伝いながらも、Aさん自身が整理・整頓できるように援助していく。

2.(×)Aさんの個人情報をAさんの許可なく他人に話してはならない。

3.(×)Aさんの母親は病気がちなため来院が難しい。不要な物を持ち帰ってもらうことは困難である。

4.(×)看護師が整理・整頓してしまうと、Aさんの施設症(ホスピタリズム)を助長させてしまう。

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