【在宅】Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病と診断された。ヤールの重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見にきている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。Aさんは、ドパミン受容体刺激薬とレボドパ〈L-dopa〉を内服している。妻から「まったく動けない時もあれば、目を離している間に動いて、転んでいることもある」と訴えがあった。
Aさんへの対応に関する妻への訪問看護師の指導で適切なのはどれか。
1.「内服と症状との関連を観察しましょう」
2.「副作用が出ているので、お薬を止めましょう」
3.「お薬が効いてきたら、好きなようにさせてあげましょう」
4.「転倒の危険があるので、目を離さないようにしましょう」
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)内服してから効果が出てくるまでの時間や効果が切れる時間を確認する必要がある。
2.(×)薬は中断せず、気になる副作用は医師に相談する。
3.(×)薬の効き目が突然切れることも考えられるので、Aさんに好きな行動をなんでもとらせることは控える。
4.(×)まずは薬の服用時間と作用時間の関係を明らかにすることが先決である。