• 公開日: 2014/1/20
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2010年度(第99回)看護師国家試験 過去問題 午後92

【在宅】39歳の女性。専業主婦。会社員である夫と16歳の長男との3人暮らし。子宮頸癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなく疼痛コントロール目的で入院となった。本人は治療しないなら家に帰ることを強く希望している。臥床している時間が多いが、排泄時はべッドサイドのポータブルトイレを自力で利用可能である。 1週後、在宅療養を開始した。在宅療養支援診療所の医師が週1回、訪問看護師は日曜日以外毎日訪問することとなった。下腹部痛と膨満感に対して、フェンタニル貼付剤と臨時追加投薬の速効性オキシコドン塩酸塩水和物との内服で病状は安定している。訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

  1. 患者の主観的な訴えを尊重する。

  2. フェンタニル貼付剤の交換は訪問看護師が行う。

  3. 痛みの評価は直接主治医に伝えるよう説明する。

  4. 臨時追加薬はなるべく使わず我慢するよう説明する。

―――以下解答―――









(解答)1 

<解説>

1.(○)痛みは主観的なものである。患者の訴えを最優先しながら、疼痛の緩和に努める必要がある。

2.(×)使用方法や取り扱い方法をきちんと指導して、正しく理解したことを確認すれば、看護師でなくてもよい。

3.(×)医師に直接言うこともできるが、看護師もきちんと把握する必要があるため、看護師にも伝えてもらうよう説明する。

4.(×)痛みは我慢する必要はないということを説明することが大事である。

関連記事