【在宅】39歳の女性。専業主婦。会社員である夫と16歳の長男との3人暮らし。子宮頸癌(ステージIV)で化学療法を繰り返してきたが、効果がなく疼痛コントロール目的で入院となった。本人は治療しないなら家に帰ることを強く希望している。臥床している時間が多いが、排泄時はべッドサイドのポータブルトイレを自力で利用可能である。 終末期が近づき医師から家族に病状が説明された。夫から「家で看取ってあげたいが、今後どうしたらいいかわからない」と相談があった。夫への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
臨死期は救急車を呼ぶよう説明する。
長男への病状の説明は控えるよう話す。
家族にできるケアを行っていくことを勧める。
妻と死について話すのは控えるように伝える。
死に至るまでの予想される妻の様子を夫に伝えておく。
―――以下解答―――
(解答)3.5
<解説>
1.(×)臨死期は、家族で心安らかに看取れるようにそばにいるように説明する。
2.(×)患者と家族が安心できるように病状の説明を充分行い、起こりうる病状変化に対処する方法を説明する。
3.(○)家族が日常のケアを行いながら患者とともに死までの時間を一緒に生きていけるように支援することが大切。
4.(×)患者も自分の病状について理解した上で、家族と一緒に様々な話ができるように支援する。患者・家族への死への準備の教育も大切になる。
5.(○)家族が安心して看取りができるように、病状の説明を充分行い、起こりうる病状変化を伝えておくことは大切。