愚行権
読み方:ぐこうけん
読み方:ぐこうけん
愚行権とは
「生命や身体など自分の所有に帰するものは、他者への危害を引き起こさない限り、たとえその決定の内容が理性的に見て愚行と見なされようとも、対応能力をもつ成人の自己決定に委ねられるべきである」とする思想を言う。
ジョン・スチュアート・ミルの『自由論』(1859年)の中で展開された、功利主義と個人の自由に関する論考のなかで提示された概念。
簡単に言うと、他者からみて愚かなことをするのは、個人の自由であること。いかに客観的に正しいことであっても、他者が、誰かに対して、なすべき行動を押し付けることはできない、ということを示してる。
例として、入院中にも関わらず食事制限を守れない糖尿病患者、安楽死についてなどの倫理について話されるときに使われることが多い。