まなび
  • 公開日: 2019/12/20

いつくるか分からない災害。そして実はあまり分からない災害看護とは

災害看護
読み方:さいがいかんご

 

災害看護とは

災害に対する備えの時期(災害準備期)から、発災直後の急性の時期(災害急性期~亜急性期)、さらには中長期的な復旧・復興の時期(慢性期・復興期)における人々の生活と健康状態を対象とする看護。

各時期における特徴的なニーズを把握し、人の生命、生活と健康の課題に対する支援活動を行うよ。

災害サイクルとは

どんな災害も、
  1. ①発生直後から急性期
  2. ②亜急性期
  3. ③慢性期
  4. ④復興期
  5. ⑤静穏期(災害準備期)
  6. ⑥前兆期

を繰り返すと言われている。これを災害サイクルという。

災害サイクルに合わせた看護

①災害発生~急性期(災害発生~48時間)
  1. 初期体制作り
  2. 災害医療3つのT(トリアージ、治療、輸送)の展開
  3. 救命救急活動
  4. 整体(遺体の処置)
  5. こころのケア
②亜急性期(~3週間)
  1. 重症患者への援助
  2. 避難生活上の環境整備
  3. 感染症予防
  4. こころのケア
  5. 慢性疾患患者の急性増悪予防・対応
  6. 巡回診療
③慢性期・復興期(~数ヶ月、数年)
  1. こころのケア
  2. 健康生活の立て直し支援
  3. 地域社会の立て直し支援
④静穏期(災害準備期)
  1. 災害看護教育
  2. 防災訓練
  3. 資材・機材の準備
  4. 救援ネットワーク作り
⑤前兆期
  1. 防災予知・予報
  2. 避難準備
  3. ネットワークの確認

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