死戦期呼吸
読み方:しせんきこきゅう
読み方:しせんきこきゅう
死戦期呼吸とは
心停止直後の傷病者にみられる異常で不規則な呼吸。「あえぐような呼吸」、「しゃくりあげるような呼吸」と表現される。
下顎呼吸、あえぎ呼吸、不規則呼吸を総称して死戦期呼吸と呼ぶことが多い。
死戦期呼吸のメカニズム
死戦期呼吸のメカニズムは正確には解明されていない。考えられることとしては、心停止により心臓から通常の血液が拍出されず、脳が酸素不足になる。
しかし、生命維持のため何とかして酸素を取り入れたいという機能が働いて呼吸するが、酸素不足や意識消失により上手く呼吸できないことで死戦期呼吸が起こるとされている。
不規則で異常であるが、呼吸はあるから蘇生をすることをためらってしまうことがある。
しかし死戦期呼吸が出現した場合は既に心室細動などの心停止状態となっているため、直ちに胸骨圧迫やAEDによる心肺蘇生を開始しなければならない。