まなび
  • 公開日: 2019/10/18
  • 更新日: 2020/1/22

癌胎児性フィブロネクチン。癌ってつくけど疾患名ではない!

癌胎児性フィブロネクチン
読み方:がんたいじせいふぃぶろねくちん

 

癌胎児性フィブロネクチンとは

絨毛膜トロホブラスト細胞で産生される胎児膜固有の蛋白。絨毛膜や脱落膜の接触面や羊水中に特異的に存在し、検体採取により早産予知に役立つ。

特徴

妊娠していない時、妊娠22週以上で問題のない妊婦の膣分泌物にはほぼ存在しない。

しかし細菌感染や物理的な原因で卵膜の損傷や脆弱がある場合、また子宮収縮があると膣分泌液中に検出されるようになることから、主に早産の危険性の把握に用いられる。

基準値と採取時の注意

基準値:陰性

<採取時の注意>

  1. 検体の採取は膣洗浄前に行う
  2. 検体中に精液や血液が混入している場合、正確な結果が得られない可能性がある
  3. 検体採取部位は後膣円蓋
  4. 膣の表面を強くこすらない

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