まなび
  • 公開日: 2019/9/20
  • 更新日: 2020/2/5

スルホニル尿素薬とは?泌尿器の薬っぽいけど、実は降血糖薬だった

スルホニル尿素薬
読み方:するほにるにょうそやく

 

スルホ二ル尿素薬(SU薬)とは

経口血糖降下薬の1つでSU薬(えすゆーやく)ともいう。インスリン分泌機能が残存する2型糖尿病に適用。

膵臓(膵β細胞)に働きかけてインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる。食事療法・運動療法だけでは改善しない食前食後の血糖値が高い非肥満者に適する。

特徴

1日の血糖値を平均的に下げるが、食後の血糖値上昇に対する反応性はもっていない。

そのため空腹時血糖値は改善するが、食後に高くなる血糖値を下げるための効果は限られている。

効かなくなってくることも

食事療法・運動療法がきちんとできていても次第に効果が弱まってくることも(二次無効)。また投薬当初からの効果がないこともある(一次無効)。

この場合、他の薬剤への切り替えや他の薬剤との併用、またはインスリン療法への変更が考慮される。

注意

少量からの投与でも低血糖がでることもある。ブドウ糖を常備し携帯しておくことを指導する。

また腎・肝障害のある患者や高齢者では遷延性低血糖にもなることもあり特に注意する必要がある。

薬剤例

  • ・グリベンクラミド(ダオニール、オイグルコン)
  • ・グリクラジド(グリミクロン)
  • ・グリメピリド(アマリール)
  • 関連記事

    看護知識

    ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング