まなび
  • 公開日: 2019/8/26
  • 更新日: 2019/10/30

石鹸と逆性石鹸、一緒に使って驚きの白さに!となるどころか殺菌力ダウン。逆性石鹸とは?

逆性石鹸
読み方:ぎゃくせいせっけん

イラスト・dosankotsukushi

 

逆性石鹸とは

殺菌効果があり、細菌やカビなどの洗浄によく使われる。殺菌効果は陽イオンによるもの。石鹸というものの、洗浄効果は普通の石鹸より低い。

普通の石鹸と何が違う?

普通の石鹸は洗浄効果が高い。これは陰イオンによる海面活性力によるもの。逆性石けんは陽イオンによるもの。

なぜ「逆性」と言うの?

「普通の石けんとは逆の性質」という意味。普通の石鹸は水に溶けると陰イオンを帯びますが、逆性石けんは陽イオンを帯びます。そのため、逆性石鹸と呼ばれています。

殺菌効果がある理由

逆性石鹸は陽イオンを帯びているのに対し、細菌やカビの主成分は陰イオンを帯びたタンパク質やセルロース。

そのため細菌やカビの細胞の構造を破壊することができ、殺菌効果があるのです。

ちなみにウイルスには効果がありません。そもそも細菌とウイルスは基本的に違うものだからです。

そのため、ウイルス対策に逆性石けんは使われません。

一緒に使うのはNG

陽イオンと陰イオンというまったく反対の特徴をもった、逆性石鹸と普通の石鹸。一緒に使うと、殺菌効果も洗浄効果も落ちてしまいます。

効果的に使うのなら、普通の石けんで汚れを落とした後に逆性石けんを使うようにしましょう。

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