読み方:ていいほうしゃせんりょうほう
定位放射線療法とは
小さな病巣に対して、2~4つ程度の多方向から放射線を照射する治療法。5つ以上の方向から行なうこともある。
通常の放射線治療と比較し、この方法は多方向から放射線を照射するため、病巣に集中した高線量を照射できる。そのため周囲の正常組織にかかる放射線を減らすことが可能だが、多少なりとも正常組織に放射線がかかるので副作用が生じることもある。
1回照射で終わる場合を特別に定位放射線手術(SRS)といい、小さな病巣に有効な治療法。定位照射、ピンポイント照射とも呼ばれる。
ガンマナイフ
定位放射線治療で用いられる装置の1つ。
脳内の病巣部の一点に数百の細かいガンマ線ビームを集中照射させる放射線治療。各コバルト線源から放出されるγ(ガンマ)線がヘルメット内にコバルト線源が配置されており、ビームとなって小さな領域に集まるようつくられている。
手術をせずに病巣をナイフで切り取るように治療できることからこう呼ばれている。そのため、脳の深部にある血管奇形や腫瘍など困難な手術であった症例への侵襲の少ない治療が可能となった。
また、手術に耐えられない高齢者や身体的に弱っている患者にも適応できるようになった。主に動静脈奇形、聴神経鞘腫などの脳内の小さな良性病変の治療や、転移性脳腫瘍に利用される。
サイバーナイフ
腕の様な(アーム型)ロボットの先に設置された放射線治療装置。そのロボットが自由自在に身体の周り動き、病変に対し集中的に放射線を照射する定位放射線治療装置。
正常組織にダメージを与えることが少ない。脳腫瘍を含む頭頸部、肺、肝臓の治療に使われる。
参考価格
意外と知らないのが、医療機器の価格である。
インターネット上で調べたところ、サイバーナイフだけは注釈として記載されていた。
サイバーナイフの価格はなんと!
6億円~9億円程度のようです。