まなび
  • 公開日: 2019/2/7
  • 更新日: 2019/7/16

IgG、M、A、D…いろいろあり過ぎて分からない! IgE抗体とは?

IgE抗体 読み方:あいじーいーこうたい

IgE抗体とは

免疫に関係したタンパク質で、免疫グロブリンの一つ。健常人には極めて微量しか検出されない。抗原(アレルゲン)と結合することにより、ヒスタミンなどの炎症を引き起こす化学伝達物質を肥満細胞から放出させアレルギー反応を引き起こす。 特定のアレルゲンにだけ結合することができるものを特異IgE抗体という。アトピー素因のある人の血中では高値を示すことが多い。 IgE抗体が関係したアレルギー反応は,抗原(アレルゲン)と接触して比較的早い時間(20分前後)で起こるため即時型反応と呼ばれる。  

総IgEの基準値

<年齢>  <総IgE(IU/mL)> 1歳未満    20以下 1~3歳    30以下 4~6歳    110以下 7歳~成人   170以下  

アレルギー血液検査

現在200種類以上のアレルゲンに対する特異IgE抗体を測定することができる。測定値は、クラスという段階的に量をわかりやすく示す方法でクラス0~6まで7段階で示す方法がとられている。 値が高い方がその特異IgEの量が多いことを示しているが、ここで気をつけなければいけないことは、この値が高いからと言って必ずしも臨床症状と相関しない。 特に、食物アレルゲンでは特異IgE抗体がある程度高くても、そのアレルゲンを摂取しても症状がでないことがしばしば経験される。

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