『ナースの働き方白書』とは、ナース専科を運営する(株)エス・エム・エスキャリア提供の転職支援サービス「ナース人材バンク」より、お役立ち情報をお届けするコンテンツです。
「4月じゃないと辞めさせてもらえない」
「意向調査で退職の意思を伝えないと辞められない」
労働基準法では「退職する2週間前までに退職の申し出が必要」と定められていますが、職場によってこのような独自ルールが根付いているケースが少なくはありません。
辞めたい時期に辞めるためには、あなたの「辞めたい気持ちの強さ」と「ちょっとしたコツ」が必要です。
ここでは、知っていればきっと役に立つ「スムーズな退職のコツ」を、詳しく解説します。
退職理由を伝えるときのコツ
退職する際に引き止められ、なかなかスムーズに辞められない… そんな経験がある方は、きっと少なくないのでは?
職場の人を納得させ、過度な引止めを防ぐためには、退職理由に本音と建前を織り交ぜるのがポイントです。
以下、具体例を見ながら、3つのコツをおさえましょう。
家庭の事情+αで引き止めの余地を与えない
職場の人を特に納得させやすい退職理由は、ずばり結婚や出産、介護といった「家庭の事情」。
さらに、この「家庭の事情」にプラスして、 「結婚して地方に転居するので、このまま働き続けることが難しい」 など、距離や時間的な問題で働けなくなると伝えることで、引き止めの可能性をより減らせるでしょう。
不平不満は厳禁!前向きな退職だとアピール
退職理由を伝える際は、 「○○の分野でもっとスキルアップしたいから」 など、あくまで前向きな理由を伝えることがポイントです。
今の職場にどれだけ不満があっても、不平不満を言うのはなるべく避けましょう。
職場に残る側からすると、退職時に散々不満をぶちまけた人を、快く送り出す気にはなりづらいもの。 また、不満を述べた結果、「改善するから残ってくれ」と、引き止められる可能性も否めません。
最後のトドメ「転職先が既に決まっている」
「家庭の事情」「前向きな理由」で職場の人を納得させてもなお、「どうしても残ってほしい」と引き止められ、なかなか辞めることができない場合もあるかもしれません。
その時は、最後のトドメとして、 「転職先が決まっていて、○月×日に入職予定です」 を伝えるのも一つの手です。
この理由が特に有効なのは、引き止めなどで、転職先への入職予定日までに退職できなさそうな場合。 入職予定日がずれると転職先に迷惑が掛かってしまうため、職場の人も折れる可能性が高いでしょう。
退職を伝える時期
労働基準法には、退職を伝える時期について「退職する2週間前まで」と定められています。
しかし、できれば「退職の1~2か月前」までには、退職の意思を伝えておきたいところ。 スムーズに辞めるためには、最低でも「次月のシフトが出る前」までには伝えておきましょう。
シフトが出た後に退職意思を告げると、シフトの組み直しが発生し、職場に迷惑が掛かります。 あなたの代わりにシフトに入れる人がいない場合は、退職時期を引き延ばされる可能性も。
退職理由と退職時期のコツをおさえて、スムーズな退職を目指しましょう。