こんにちは! わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。 これからよろしくね! まず、基本的なことを確認しよう。 看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる? 【S】主観的情報。患者さんの話など。 【O】客観的情報。観察・検査など。 【A】アセスメント。分析・評価。 【P】看護計画。 それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう! |
認知症の患者さん「美はりさん(83歳)」
もうお腹は痛くないし、家に帰りたい。 | |
家に帰れないの? 他の部屋に移ることになって、なんだか怖いわ…。 | |
自宅で急激な腹痛あり。
救急車で運ばれ、消化器内科に入院。
既往に胆石症あり。
ERCP・ステント留置し経過良好。 |
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入院中、不明言動あり。
不穏状態悪化し、精神科に転科となる。
アルツハイマー型認知症疑いでの検査目的で精神科に入院。 |
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以前は「痴呆症」とも呼ばれていた認知症。 様々な原因によって脳細胞が死滅したり、働きが弱くなったりして障害が起こる症候群のこと。 痴呆症では差別的なニュアンスがあるから、2004年に認知症に統一されたんだ。 | |
厚生労働省の調査では、65歳以上の高齢者の約15%が認知症を発症してるんだって。 高齢化社会が進むにつれて、今後日本の認知症患者はどんどん増えていくと考えられているよ。 | |
どの科でも高齢者の患者さんと関わる場合はしっかりとおさえておきたい疾患だね。 この事例では、認知症の病態理解や看護、記憶に注目して学習していこう! あなたはどれくらい理解しているかな? |
まずは理解度をチェック! 認知症に関する説明で適切なのは次のうちどれ?
①認知症には2種類あり、必ずどちらかに分類できる
②アルツハイマー病は急性、進行性の疾患で急激に進行していく
③脳血管性認知症の症状は画一的に発症し、進行していく
④前頭側頭型認知症では、パーキンソン症状がみられる
⑤アルツハイマー病の中期には、失行や失語などの症状がみられる
解説するね。 [1](×)認知症は大きく4つに分けられる。それぞれ経過や症状が違うんだ。 [2](×)アルツハイマー病では記憶、思考能力がゆっくりと障害される。不可逆的な進行性の脳疾患。 [3](×)脳血管性認知症では、梗塞や出血箇所によって症状が変わるよ。まだら認知と言われる状態。 [4](×)パーキンソン症状がみられるのはレビー小体型認知症。前頭側頭型認知症は前頭側頭葉変性症のタイプの一つ。 [5](○)大脳の萎縮が進み、前頭葉が障害されることで症状が出るよ。 |
この中で美はりさんはアルツハイマー型。 今回はアルツハイマー型の事例だけど、どの認知症でも症状や進行を抑えること、患者さんの生活を支えるケアが重要だよ! それぞれの特徴をもっと詳しく知りたい人はあとで勉強ノートを見てね。 |
認知症の中核症状はどれ?
①妄想
②せん妄
③見当識障害
④徘徊
解説するね。 [1][2][4][5](×)行動・心理症状だよ。 [3](○)中核症状だよ。 |
患者さんごとに症状は様々。一つの症状に固執していたり、症状の強弱が違ったり…。 看護もなかなかスムーズにはいかないのが現状。 | |
認知症は家族の負担やストレスがとっても大きい病気。家族の理解と協力の必要性についても一緒に考えていこう。 | |
美はりさんは短期間の入院予定だけど、入院中に中核症状に対するケアをたくさん学んでほしい! だから毎日、特定の症状に着目して看護展開していくつもり。しっかり観察して、一緒にがんばろうね。 |
入院前の情報確認は以上だよ! 入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。 ①アプリストアで「ほすぴぃ」をインストール。 ②患者さんを受け入れてね。 ③続きの看護をしてみてね! |
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