「バセドウ病」の看護事例を見てみよう

こんにちは！ わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。 これからよろしくね！ まず、基本的なことを確認しよう。 看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる？ 【S】主観的情報。患者さんの話など。 【O】客観的情報。観察・検査など。 【A】アセスメント。分析・評価。 【P】看護計画。 それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう！

バセドウ病の患者さん「桃羽さん(25歳)」

	ずっと体の調子が悪くて、疲れがたまっているのかな…。 パソコンの画面が二重に見えてきたんです。 目薬をさしていたけど、良くならなくて、受診しました。
	動悸もあるような？胸がドキドキしている気がします。 あと、夫に最近顔変わったねって言われて。
	3ヶ月前より、体重が減少して、疲労感、動悸があった。 パソコンの画面が二重に見えるようになり受診した。
	眼球突出あり。 倦怠感あり。 動悸あり。
	体温：36.8度 脈拍：82回/min 血圧：126/74mmHg 呼吸：18回/min SpO2：98％
	FT3：1389pg/mL FT4：7.8ng/mL TRAb：25IU/L TP：7.2g/dL ALB：4.6mg/dL T-CHO：120mg/dL 血糖値：96mg/dL TSH：0.01以下

🍸 解いてみよう！
FT3とFT4ってなんだろう？
この検査で何が分かるのかな？

①体内の代謝を調べることができる

②甲状腺の機能を調べることができる

	解説するね。 [1](×)体内の代謝を調べることができるのは、血清総たんぱく(TP)だよ。栄養状態などの指標になるんだ。 [2](○)遊離トリヨードサイロニン(FT3)/遊離サイロキシン(FT4)は甲状腺の機能を調べることができるよ。 ※正常値や他の検査値も、勉強ワードで自己学習を深めてね！
	バセドウ病と診断。 抗甲状腺薬の内服が開始となる。 バセドウ病眼症のため、ステロイドパルス療法予定となる。

甲状腺ホルモンは、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によってコントロールされ、恒常性を保っているよ。
ところがバセドウ病の患者さんは、甲状腺を異常に刺激する自己抗体を作ってしまう。それが甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激して、どんどん甲状腺ホルモンを作らせちゃうの。
甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの産生が増加して生じる状態で、バセドウ病はその中の代表的な疾患だよ。

🍸 解いてみよう！
甲状腺機能亢進症の症状はどれかな？

①眉弓部の膨隆

②眼瞼下垂

③テタニー

④動悸

⑤便秘

	解説するね。 [1](×)眉弓部の膨隆は、末端肥大症(成長ホルモンの過剰分泌による)の症状だよ。 [2](×)眼瞼下垂は、重症筋無力症などの症状だよ。 [3](×)テタニーとは、副甲状腺の機能が低下し、血中のカルシウム濃度が減少して、筋肉のけいれんが起こることを言うの。 [4](○)甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、交感神経が刺激されて頻脈や動悸が起こるんだ。 [5](×)便秘は甲状腺機能低下症(粘液水腫など)の症状だよ。
	今回の事例では、バセドウ病とステロイドパルス療法について学習しよう。 桃羽さんは25歳の既婚者。症状によっては見た目が気になったり、妊娠・出産を考える時期でもあるよ。 症状そのものだけでなく、患者さんのライフステージを踏まえた関わりを考えていこう！

入院前の情報確認は以上だよ！ 入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。 ①アプリストアで「ほすぴぃ」をインストール。 ②患者さんを受け入れてね。 ③続きの看護をしてみてね！

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11. 統合失調症
12. アルコール依存症
13. 乳がん
14. 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
15. クモ膜下出血
16. 肝硬変
17. 大腸がん
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19. 子宮体がん
20. 肺がん
21. 急性白血病
22. 食道がん
23. 全身性エリテマトーデス(SLE)
24. パーキンソン病
25. バセドウ病
26. 関節リウマチ
27. 大動脈解離
28. 境界性パーソナリティ障害(BPD)
29. 心筋梗塞(心不全)
30. 糖尿病
31. 帝王切開
32. 変形性膝関節症
33. 摂食障害
34. 脳腫瘍
35. 骨肉腫
36. 脳梗塞(せん妄)
37. 腰部脊柱管狭窄症
38. 認知症(アルツハイマー病)
39. クモ膜下出血(意識障害)

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