「アルコール依存症」の看護事例を見てみよう:看護マンガ・ライフ＆キャリア記事｜読み物

臨床看護シミュレーションアプリの「ほすぴぃ」では、様々な疾患を持つ患者さんの臨床看護を体験できます。
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ここではアルコール依存症の患者さん、たけ蔵さんの入院前看護を少し覗き見してみましょう。

こんにちは！
わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。
これからよろしくね！
まず、基本的なことを確認しよう。
看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる？

【S】主観的情報。患者さんの話など。
【O】客観的情報。観察・検査など。
【A】アセスメント。分析・評価。
【P】看護計画。

それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう！

アルコール依存症の患者さん「たけ蔵さん(48歳)」

	うーん…、入院もうどうでもいいですよ。
	アパートで独居をしており、アパート管理人の男性が日頃から気にかけてくれていた。日雇いの職場に出勤しなかったため、アパート管理人に連絡あり。アパート管理人が様子をみに行くと、アパートの室内で尿失禁した状態で倒れている本人を発見した。かなり酒臭さがあり、呼びかけにわずかに反応するものの、すぐに眠り込む状態であった。
	アパート管理人が救急要請し、救急車にて来院。 JCSⅡ-20
	JCSⅡ-20はどんな状態かな？

JCSⅡ-20は、「大きな声あるいは体を揺さぶることで開眼する」状態だよ。

新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト(KAST)実施。
アルコール依存症と診断。

アルコール依存症の診断には、本人からの飲酒量の申告や症状、尿検査や血液検査などがおこなわれるよ。
新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト(KAST)を用いて簡便に問診を実施することができるんだ。

医師による入院の説明に対し、気怠い表情で朦朧としている。
開放病棟に任意入院となり、病室でベッドに移ると間もなく入眠した。

アルコール依存症で入院してきた患者さんは、早期離脱症状を起こすことが予測されるよ。
離脱症状について説明するね。

離脱症状は以下のものがあるよ。確認しよう！

■早期離脱症状
(飲酒停止後7－8時間で出現)
不眠、焦燥感、発汗、手指振戦、頻脈、血圧上昇
■後期離脱症状
(飲酒停止後2－4日で出現)
不安、興奮状態、見当識障害、全身の粗大振戦、幻覚、幻聴、発汗、頻脈

幻覚・興奮がみられた場合の抗精神病薬で、代表的な薬はエチゾラム(デパス)。
一緒に覚えておこう。

最後に飲酒した時間などを確認し、抗不安薬が処方されることもあるんだ。投薬はせずに、体内からアルコールが抜けるのを待つことも。
血液データや自覚症状と合わせて、後期離脱症状や肝機能障害、循環器障害などにも注意していく必要がある。症状の出方は様々だから、個々の症状に合わせた治療へとシフトして行けるように観察を怠ってはいけないね。

この事例ではアルコール依存症の患者さんの急性期から、社会復帰までのポイントを中心に学んでいこう！

■アルコール離脱症状
■社会復帰
・カンファレンス
・デイケアや断酒会

入院前の情報確認は以上だよ！
入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。
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②患者さんを受け入れてね。
③続きの看護をしてみてね！

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