まなび
  • 公開日: 2018/1/5
  • 更新日: 2018/12/6

「出産」の看護事例を見てみよう

臨床看護シミュレーションアプリの「ほすぴぃ」では、様々な疾患を持つ患者さんの臨床看護を体験できます。
ほすぴぃは医療者完全監修☆本格的に楽しく学べるのに、なんと無料!
ここでは出産の患者さん、りす子さんの入院前看護を少し覗き見してみましょう。
こんにちは!
わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。
これからよろしくね!
まず、基本的なことを確認しよう。
看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる?

【S】主観的情報。患者さんの話など。
【O】客観的情報。観察・検査など。
【A】アセスメント。分析・評価。
【P】看護計画。

それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう!

出産の患者さん「りす子さん(36歳)」

陣痛が5分くらいに間隔が短くなってきたので、来院しました。
妊娠38週6日、初産婦。
夫に付き添われ、徒歩にて来院。
この事例では正常分娩の妊婦さんの出産経過をみていくよ。

正常分娩とは、自然に陣痛が発来し、帝王切開などの医療介入がなく自然分娩を終了することなんだ。
「正期産」って分かるかな?
37週~41週6日までの出産のことを言うよ。


この妊婦は正期産である。


妊娠発覚時や入院施設が決定したら血液検査をおこなうよ。
みんな自分の血液型は知っていると思うけど、Rh式血液型を知っている人は少ないんじゃないかな。
間接クームス試験を用いて陽性であれば、Rh式血液型のD抗原陰性と判定される。この状態はRh式血液型不適合妊娠と呼ばれるよ。

間接クームス試験:陰性
血液型:O型 Rh(+)

この妊婦はRh式血液型不適合妊娠ではない。


血液検査で、さらに母体が感染している病原体を発見することができるよ。妊娠発覚時や入院施設が決定したら検査することが多いよ。
妊娠・分娩・授乳を通じて、母体に感染している病原体が胎児に感染することを母子感染と言うんだ。胎児を感染症から守る大切な検査と言えるね。

HBV(B型肝炎ウイルス):ー
HCV(C型肝炎ウイルス):ー
HIV(ヒト免疫不全ウイルス):ー
HTLV-1(成人T細胞白血病ウイルス1型):ー
風疹:抗体価が低い
クラミジア:ー
梅毒:ー
GBS:ー

風疹の抗体価が低く、やや感染リスクがある。
それ以外の感染症は、陰性であるため感染リスクなし。

もうひとつ、検査値をチェックしてみよう。
身長:156cm
体重:66kg
脈拍:75回/min
体温:36.8度
子宮底:33.5cm
検査補足:非妊時体重 51kg
🍸 解いてみよう!
検査値で気になることはある?

①ある

②ない


解説するね。
[1](○)体重が非妊時と比べて15kg増加している。
[2](×)

非妊時のBMIが約21で、体型は「ふつう」と言える。その場合の、推奨される体重増加は7~12kgであるが、この妊婦は15kg増加している。


肥満妊婦は、妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・微弱陣痛などになりやすいよ。
早期発見し、エネルギー量をコントロールしていく必要があるよ。

入院前の情報確認は以上だよ!
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②患者さんを受け入れてね。
③続きの看護をしてみてね!

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