「悪性リンパ腫」の看護事例を見てみよう

こんにちは！ わたしの名前は「こなす」、ほすぴぃで看護師さんに寄りそうプリセプターのような妖精のような存在。 これからよろしくね！ まず、基本的なことを確認しよう。 看護過程で大切な「SOAP」。何か分かる？ 【S】主観的情報。患者さんの話など。 【O】客観的情報。観察・検査など。 【A】アセスメント。分析・評価。 【P】看護計画。 それではこの患者さんの入院前の様子を見ていこう！

悪性リンパ腫の患者さん「ねず道さん(70歳)」

	こんにちは。首が腫れて、近くの病院に行ったんだ。そこで、この病院を紹介されて来たよ。
	この事例は 常磐病院の監修で お送りします。
	頸部の腫れを自覚し、近医を受診。 当院血液内科を紹介される。
	頸部リンパ節生検を実施し、悪性リンパ腫(非ホジキンB細胞リンパ腫)と診断される。
	正確な組織型を知って治療方針を決めるために、リンパ節生検が必要だよ。 病気の広がりはどう診断する？

どのくらい広がっているかは治療方針を決めるのにとても大切！
骨の中の骨髄という血液を作っている場所や、脳をとりまいている髄液という液体にリンパ腫の細胞がいるかをみるのに、骨髄検査や髄液検査が必要だよ。
さらに、CTやET／CT・頭部MRIなどの検査をして、広がりをみていくよ。

悪性リンパ腫は、治療の副作用で苦痛がともなって、体力を消耗するし、患者さんの不安も大きい。
まずは病気の程度がどのくらいなのかをみて、患者さんの性格やサポート状況を踏まえて、患者さんとその家族が病気をどう受け止めているかを知ることが大切だよ。
その上で、疾患について自ら理解してもらって、治療に参加してもらおう。
病気の苦痛だけではなく、治療によって生活が制限されることによる苦痛、悪化したときなど、どう気持ちが変化していくのかも併せて考えていこう！

	悪性リンパ腫の治療(R-CHOP)で化学療法をおこなうため入院。 入院にて初回治療実施。
	悪性リンパ腫の治療(R-CHOP)で化学療法。 ・リツキシマブ(リツキサン) ・シクロフォスファミド(エンドキサン) ・ドキソルビシン(アドリアマイシン) ・ビンクリスチン(オンコビン) ・プレドニゾロン(プレドニン)

抗がん剤を投与した後の時期によって注意すべき副作用は違うよ！
これは抗がん剤治療ではとても重要な点。ちゃんと学んでおこう。
・リツキシマブ(リツキサン)
→発熱を主体とする一過性の反応
・ドキソルビシン(アドリアマイシン)
→心筋症
・ビンクリスチン(オンコビン)
→便秘、末梢神経障害
・プレドニゾロン(プレドニン)
→高血糖、精神障害、易感染、胃潰瘍、脂質異常、骨粗しょう症、白内障、緑内障、大腿骨頭壊死など

今回は、1日目に4剤投与し、以降5日目までプレドニゾロン(プレドニン)の1剤だけの内服となるよ。

時系列でみると…
当日：インフュージョンリアクション
1-5日：悪心・嘔吐　高血糖、不眠
3-7日：口腔粘膜障害・下痢
3-12日：便秘
7-12日：感染症

インフュージョンリアクション＝リツキサン投与からおよそ24時間以内に起こる発熱を主体とする過敏反応のこと。
胃潰瘍、脂質異常、末梢神経障害(ビンクリスチン)、心筋症(ドキソルビシン)などは治療を続けて数ヶ月後に問題になるんだ。

入院前の情報確認は以上だよ！ 入院してからの看護は「ほすぴぃ」で。 ①アプリストアで「ほすぴぃ」をインストール。 ②患者さんを受け入れてね。 ③続きの看護をしてみてね！

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