看護師国家試験(過去10年分)を徹底分析。
厚生労働省が公表している出題基準毎に問題を分類、ランキング化しました。第107回看護師国家試験でも狙われる可能性があります。疾病の成り立ちと回復の促進全6問!ぜひ過去問にチャレンジしてみましょう。
よく出る疾病の成り立ちと回復の促進トップ3
第3位 中枢神経系の疾患
【問題文】
頭部CTを別に示す。出血部位について正しいのはどれか。
1. 皮下組織
2. 硬膜外腔
3. くも膜下腔
4. 脳実質内
5. 脳室内
【解答・解説】
【解答】2
【解説】
硬膜外出血はCT上、凸レンズ型の高吸収域像を示すのが特徴である。
第105回看護師国家試験より
硬膜外出血はCT上、凸レンズ型の高吸収域像を示すのが特徴である。
第105回看護師国家試験より
【問題文】
多発性硬化症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 脱髄病変が多発する。
2. 髄液中のIgGは低下する。
3. 視力低下は網脈絡膜炎による。
4. MRIは病変の検出に有用である。
5. 末梢神経が障害されることが多い。
【解答・解説】
【解答】1・4
【解説】
1(○)中枢神経の脱髄病変が多発する。
2(×)髄液中のγグロブリンが増加する。
3(×)視力低下は視神経の障害による。
4(○)脱髄病変の確認にMRIが有効である。
5(×)中枢神経が障害されることが多い。
第104回看護師国家試験より
1(○)中枢神経の脱髄病変が多発する。
2(×)髄液中のγグロブリンが増加する。
3(×)視力低下は視神経の障害による。
4(○)脱髄病変の確認にMRIが有効である。
5(×)中枢神経が障害されることが多い。
第104回看護師国家試験より
第2位 疾病に対する薬物療法
【問題】
抗コリン薬の投与が禁忌の疾患はどれか。2つ選べ。
1. 疥癬
2. 緑内障
3. 大腿骨骨折
4. 前立腺肥大症
5. 前頭側頭型認知症
【解答・解説】
【解答】2・4
【解説】
1(×)殺ダニ剤使用中はステロイド外用薬の使用は禁忌である。
2(○)抗コリン薬は交感神経を優位にし、眼圧を上昇させるので緑内障患者には禁忌である。
3(×)大腿骨骨折では抗コリン剤は投与禁忌ではない。
4(○)抗コリン剤によって交感神経が優位になると排尿が抑制され、前立腺肥大症患者の場合、尿閉になることがある。
5(×)前頭側頭型認知症の患者に対して禁忌薬となっているのはアリセプトである。
第104回看護師国家試験より
1(×)殺ダニ剤使用中はステロイド外用薬の使用は禁忌である。
2(○)抗コリン薬は交感神経を優位にし、眼圧を上昇させるので緑内障患者には禁忌である。
3(×)大腿骨骨折では抗コリン剤は投与禁忌ではない。
4(○)抗コリン剤によって交感神経が優位になると排尿が抑制され、前立腺肥大症患者の場合、尿閉になることがある。
5(×)前頭側頭型認知症の患者に対して禁忌薬となっているのはアリセプトである。
第104回看護師国家試験より
【問題】
抗甲状腺ホルモン薬の副作用はどれか2つ選べ。
1. 多毛
2. 眼球突出
3. 中心性肥満
4. 肝機能障害
5. 無顆粒球症
【解答・解説】
【解答】4・5
【解説】
1.(×)多毛は副腎皮質ステロイド剤などの副作用でみられる。
2.(×)眼球突出はバセドウ病の症状のひとつである。
3.(×)中心性肥満は副腎皮質ステロイド剤の副作用である。
4.(○)肝機能障害が出現することがある。
5.(○)無顆粒球症によって易感染状態に陥ることがある。
第103回看護師国家試験より
1.(×)多毛は副腎皮質ステロイド剤などの副作用でみられる。
2.(×)眼球突出はバセドウ病の症状のひとつである。
3.(×)中心性肥満は副腎皮質ステロイド剤の副作用である。
4.(○)肝機能障害が出現することがある。
5.(○)無顆粒球症によって易感染状態に陥ることがある。
第103回看護師国家試験より
第1位 健康状態を脅かす微生物
【問題】
流行性角結膜炎の原因はどれか。
1. 淋菌
2. 緑膿菌
3. クラミジア
4. アデノウイルス
5. ヘルペスウイルス
【解答・解説】
【解答】4
【解説】
1.(×)淋菌は性行為感染症の原因となり、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎や膣炎を発症する。
2.(×)緑膿菌は院内感染や日和見感染の原因となる。
3.(×)クラミジアは性行為感染症、オウム病等の原因となる。
4.(○)アデノウイルスは流行性角結膜炎や咽頭結膜炎のなどの原因となる。
5.(×)ヘルペスウイルスは、水痘や帯状疱疹などの原因となる。
第105回看護師国家試験より
1.(×)淋菌は性行為感染症の原因となり、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎や膣炎を発症する。
2.(×)緑膿菌は院内感染や日和見感染の原因となる。
3.(×)クラミジアは性行為感染症、オウム病等の原因となる。
4.(○)アデノウイルスは流行性角結膜炎や咽頭結膜炎のなどの原因となる。
5.(×)ヘルペスウイルスは、水痘や帯状疱疹などの原因となる。
第105回看護師国家試験より
【問題】
日和見感染の起炎菌はどれか2つ選べ。
1. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
2. インフルエンザ菌
3. A群溶連菌
4. 髄膜炎菌
5. 緑膿菌
【解答・解説】
【解答】1・5
【解説】
1.(○)MRSAは皮膚や咽頭部の常在菌で、日和見感染の原因菌である。
2.(×)インフルエンザ菌は健康な人にも感染する。
3.(×)A群溶連菌は健康な人にも感染する。
4.(×)髄膜炎菌は健康な人にも感染する。
5.(○)緑膿菌は環境の常在菌で、日和見感染の原因菌となる。
第103回看護師国家試験より
1.(○)MRSAは皮膚や咽頭部の常在菌で、日和見感染の原因菌である。
2.(×)インフルエンザ菌は健康な人にも感染する。
3.(×)A群溶連菌は健康な人にも感染する。
4.(×)髄膜炎菌は健康な人にも感染する。
5.(○)緑膿菌は環境の常在菌で、日和見感染の原因菌となる。
第103回看護師国家試験より
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