テーマ:患者さんが教えてくれたこと
与えようとしている自分が、逆に与えられている
反応がほとんどない患者さんのケア
私が看護助手の時のエピソードです。
失禁や食べこぼしも多くて、話しかけても反応がほとんどなく、ケアが大変な高齢の男性患者さんがいました。
笑顔での一言をきっかけに
ある時、笑顔で「可愛い時計だね」と私の時計に興味をしめしました。
どうやら、時計の職人さんだったようです。
初めて笑顔を見てなんだか嬉しくなり、その患者さんに興味を持って接するようになり、ケアも率先して行うようになりました。
関心をもって接する大切さ
看護師となり、その時のことを振り返るとわかったことがあります。
あの時、患者さんが自分に関心を持ってくれたことが嬉しかったから、私も一生懸命出来たんだということ。
マザー・テレサ「与えてようとしている自分が、逆に与えられている」この言葉がピッタリ当てはまります。
一生懸命にその人を思えば相手も返してくれるもの、それを教えてくれたのはその患者さんです。