• 公開日: 2016/5/4
  • 更新日: 2018/12/13

父に対し「鬼娘」になってまで指導したのは…

テーマ:看護師の私が体験した、家族の介護

約半年のオストメイト生活

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自分の父へ「指導」

自分の父に、ストーマの計測・面板剥離・カット・貼り方、交換時期の評価方法などイロハを教えました。
入院中に担当看護師から指導を受けましたが、公共的な大病院にて長期療養とはいかず、ドレーン抜去で早期退院&外来ケモの予定。
すでに私も1人暮らしをしていたので、交換時期を見計らっては面会をして、指導しました。

父に対して「鬼娘」となった私

もちろん担当看護師には「自分にはWOCの資格はないけど急性期外科病棟で看護師をしている同業」と名乗った上での行為です。
それもあって、意外と私に一任というか指導の転嫁が強かったように思えますが、どちらにしてもドレーン抜去となれば退院だったので、彼には1人で交換して総てを覚えさせ、何が何でも乗り越えてもらう必要性がありました。
同居していれば多少の甘えも許せましたが、当時は実家から電車で2時間ほど離れた場所に住んでいたので容赦なくコッピドク、「真剣に覚えてくれないと私が困る」とまで言ってしまいましたね。
家事すら出来ない父親に対し、鬼娘だったと思います。

ともに乗り越えた闘病生活

約半年の外来ケモで腫瘍は縮小、無事にガン切除とストーマ閉孔を施術するに至りました。
約10年前の出来事になりますが、鬼指導で一生懸命に手技を覚え、半年のオストメイト生活を父自身だけでの装具交換で乗り越えたことなど、直接言えなかったけど「がんばったなぁ~」と褒めてあげたかったです。
今となっては互いに懐かしくもあり、共に乗り越えた苦境と苦難・数多の闘病生活・ガンとの共存生活の1ページといったところでしょうか。
当時の事など、今となっては2人で乗り越えた大切な思い出と苦労です。

●執筆●angel さん
まもなく看護師生活も20年目、現職は3カ所目、夜勤専従として病棟勤務をしています。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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