2015年10月1日より、看護師(保健師・助産師・看護師・准看護師)が離職時に個人の連絡先などをナースセンターへ届ける制度が施行されました。届出により復職時の支援を受けられるこの「看護師等の離職時等の届出制度」について解説します。
「看護師等の届出制」って?
厚生労働省は「看護師等の人材確保の促進に関する法律(看護師等人材確保法)」の改正により、看護師等の離職時等の届出を努力義務とする制度を2015年10月1日より開始しました。
女性が多い仕事柄、出産育児でそのまま働かなくなってしまうケースもあり、免許を持ちながらも仕事をしていない潜在看護師等は約71万人と推計されています。
その一方で社会は高齢化が進み、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になると見込まれ、今後、医療・介護サービスへの需要はさらに増えていくと予想されます。
ここ10年間、毎年約3万人ずつ増えてきた就業看護職員は2013年で約157万人ですが、2025年には約200万人必要になると試算されており、厚生労働省はさらに看護職員を確保していく必要があるとの考えています。
そこで、潜在看護師等に再び看護の仕事へ意識を向けてもらうために、「看護師等の届出制度」が創設されました。都道府県ナースセンターが、離職した看護師等とのつながりを保ち、看護に関する情報提供や復職研修、就業相談などの支援を行います。
「ナースセンター」って?
看護師等人材確保法に基づき、中央ナースセンターは日本看護協会が厚生労働大臣から、都道府県ナースセンターは都道府県看護協会が都道府県知事から、指定を受けて運営しています。都道府県ナースセンターでは、看護師等が切れ目のないキャリアが積み重ねられるよう、復職や就業等の様々な支援が行われています。
看護師にとってのメリットは?
無料の職業紹介や復職に向けた研修などの就業支援が受けられます。
免許を持ちながらも看護に携わっていない方、子育てなどのでお仕事を中断している方でお仕事に戻るのに不安がある場合など、専門の相談員が丁寧にご相談にのります。
どうやって届出を出すの?
看護師等の届出サイト「とどけるん」から必要事項を入力して登録できます。または都道府県ナースセンターへ届出票を提出することで登録できます。
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問い合わせ先
中央ナースセンター
電話:03-6704-8800(9時~12時・13時~17時、土日祝日を除く)