【精神】27歳の女性。職場が製造部門から事務職に配置換えとなり椅子に座っている時間が増えたため、太るのが心配で食事量を減らしていた。身長163cm、半年前の体重は48kg、現在38kgまで減少した。自分では体重のコントロールができず、母親に伴われ精神科病院に来院した。2か月間外来で治療を受けたが改善せずさらに1kg減少したため開放病棟に入院した。患者はデイルームで過ごすときは好んで他の痩せた患者と話をして過ごしていた。会話の内容は食物に関するものが多かった。
この患者で最も障害されているのはどれか。
1.コミュニケーションスキル
2.サーカディアンリズム
3.ソーシャルサポート
4.ボディイメージ
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)他の患者と好んで話をしていることから、コミュニケーションスキルには問題はない。
2.(×)サーカディアンリズムとは睡眠・覚醒リズムのことである。情報からはリズムが障害されているかどうかは判断できない。
3.(×)他の患者と話して過ごしていることから、ソーシャルサポートを積極的に得ていると考えられる。
4.(◯)摂食障害はボディイメージの障害であるし、ほかの痩せた患者と話していることから、ボディイメージが障害されていると考えられる。