【母性】40歳の初産婦。妊娠34週0日。身長157cm、非妊時体重57kg。健康診査時72kg、子宮底長29cm、推定児体重2,100g。血圧128/80mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)、Hb12.0g/dl、Ht37%。健康状態のアセスメントで適切なのはどれか。
1.貧血がみられる。
2.体重の増加が過剰である。
3.妊娠高血圧症候群である。
4.子宮内胎児発育遅延の恐れがある。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)妊娠中は循環血液量が増加し、赤血球の産生が追い付かないために相対的な水血症の状態になる。妊婦の場合、Hbが11.0g/dl未満となると貧血と診断されるが、本事例の場合はHb12.0g/dlのため貧血ではない。
2.(○)妊娠末期ではBMIが28以上で肥満と定義される。本事例の場合、BMIは29.2で肥満と判断される。
3.(×)血圧は128/80mmHgで正常範囲であり、尿蛋白も認められないため妊娠高血圧症候群ではない。
4.(×)妊娠32週~35週の子宮底長は27~31cm、胎児の体重は妊娠32週で1,800gである。本事例は平均的な胎児発育と判断でき、子宮内胎児発達遅延は考えにくい。