【老年】Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中の後遺症で左片麻痺がある。肺炎をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。Aさんは「一人で死ぬのは寂しい」と看護師に話した。Aさんはほとんど食事を摂らなくなり、尿量も減少してきた。自発的な動きが減少し、傾眠状態となった。
Aさん家族への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1.「状態が不安定なのでケアは職員で行いますね」
2.「これからはご家族が目を離さないでくださいね」
3.「刺激せず、なるべくそっとしておいてくださいね」
4.「これからの経過について説明しますね」
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)家族がAさんの最期のときに関われるように援助する。
2.(×)家族と看護師が協力してAさんを看取ることが大切である。
3.(×)Aさんに反応がみられなくなっても手を握る、声をかけるなどのケアは大切である。
4.(○)家族が不安なくAさんの看取りを行えるように、今後の経過について説明する。