• 公開日: 2015/12/31
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【老年】Aさんはほとんど食事を摂らなくなり、尿量も減少してきた。自発的な動きが減少し、傾眠状態となった…

【老年】Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中の後遺症で左片麻痺がある。肺炎をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。Aさんは「一人で死ぬのは寂しい」と看護師に話した。Aさんはほとんど食事を摂らなくなり、尿量も減少してきた。自発的な動きが減少し、傾眠状態となった。

Aさん家族への看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1.「状態が不安定なのでケアは職員で行いますね」

2.「これからはご家族が目を離さないでくださいね」

3.「刺激せず、なるべくそっとしておいてくださいね」

4.「これからの経過について説明しますね」

―――以下解答―――









(解答)4  

<解説>

1.(×)家族がAさんの最期のときに関われるように援助する。

2.(×)家族と看護師が協力してAさんを看取ることが大切である。

3.(×)Aさんに反応がみられなくなっても手を握る、声をかけるなどのケアは大切である。

4.(○)家族が不安なくAさんの看取りを行えるように、今後の経過について説明する。 

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング