80歳の男性が終末期を迎えた70歳の妻を介護している。今後、必要となるグリーフケアで適切でないのはどれか。
男性の健康状態を把握する。
グリーフケアは妻の死亡後に開始する。
身内を亡くした人のサポートグループを紹介する。
男性が希望すれば妻の思い出を語り合う機会を設ける。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(○)妻の死期が近づくにつれて、男性が心身の疲労から健康状態が悪化する恐れがある。看護師は男性の顔色や様子を観察して体調に留意する必要がある。
2.(×)患者存命中の家族に対する十分なケアの提供が、患者の死後、悲嘆のプロセスに影響を及ぼすといわれている。
3.(○)サポートグループでは、遺族同士が亡くなった家族のことや終末期当時の気持ちなどを分かち合うことで、寂しさや孤独をいやすことができる。
4.(○)生前の妻を知っている人たちと妻の思い出を語り合うことは、男性にとって妻の死を受け入れる助けとなる。