【成人】58歳の男性。コンピュータプログラマー。3ヶ月前から右下肢に歩行時の疼痛があり、右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。術後経過は良好で抗凝固薬としてワルファリンが処方され、退院が予定された。
退院後の食事で摂取を控えるのはどれか。
1.わかめ
2.納豆
3.こんにゃく
4.グレープフルーツ
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
ワルファリンは血栓塞栓症の治療や予防目的で用いられる抗凝固薬である。ワルファリンは血液凝固因子のひとつであるビタミンKの作用に拮抗して血液凝固を妨げている。そのため、納豆などビタミンKを多く含む食品を摂取すると薬の効果が薄れるため、制限が必要である。