【成人】36歳の男性。妻と2歳の娘との3人暮らし。急性骨髄性白血病の診断で、中心静脈カテーテルが挿入され、寛解導入療法が開始された。妻は入院時に「娘が自分のそばを離れたがらず、夫の付き添いができない」と話した。3歳年上の兄とヒト白血球抗原〈HLA〉が適合したため、血緑者間骨髄移植が検討された。
ドナーとなる兄への説明で適切なのはどれか。
1.兄が免疫抑制薬を内服する。
2.全身麻酔下で骨髄液を採取する。
3.骨髄液採取部位は翌日までドレーンを挿入する。
4.兄の退院の目安は患者に生着が確認されるころである。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)ドナーは前処置として自己血採血を行うこと、体調を整えておくことが事前説明されます。
2.(○)骨髄液の採取は全身麻酔下で腸骨から行われます。
3.(×)骨髄採取部位は同じ皮膚の穴から何回も針を刺しますが、自然にふさがります。そのため、ドレーンをいれることはありません。
4.(×)ドナーは骨髄採取後翌日より歩行できて次の日には退院できます。通常2~3日間の入院となる。