【成人】58歳の男性。コンピュータプログラマー。3ヶ月前から右下肢に歩行時の疼痛があり、右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。右大腿動脈からカテーテルを挿入し、右外腸骨動脈閉塞部へのステント留置術が施行された。
ステント留置術施行後の看護で最も重要なのはどれか。
1.四肢の他動運動
2.両下肢の安静保持
3.穿刺部位の止血確認
4.膀胱留置カテーテルの抜去
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)ステントを留置するためソケイ部の大腿動脈を穿刺し、血栓防止のために抗凝固薬を使用している。穿刺部から出血しやすい状態にあるため、下肢を安静にする必要がある。
2.(×)穿刺を行った側の股関節を伸展し、安静にする必要がある。
3.(○)穿刺部からの止血状態の観察は最も重要である。
4.(×)膀胱留置カテーテルは安静の解除後に抜去する。試行後の看護としての重要度は低い。