【基礎】開胸手術後の胸腔ドレナージの管理で正しいのはどれか。
1.水封室には滅菌精製水を入れる。
2.吸引圧は20cmH20以上とする。
3.水封室水面が動かないことを確認する。
4.排液ボトル内の水面はチュ一ブ挿入部と同じ高さに保つ。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)水封室は、排気・排液が逆流するのを防ぐために水を通しているので、滅菌精製水が望ましい。
2.(×)吸引圧は、10~15cmH2Oが適当とされているので、吸引圧が高すぎると先端がついて穿孔などにより出血を誘発する。
3.(×)水封室の水面を観察することは、エアーリークの観察にもなるので必要であるが、呼吸状況、体動によっても変動があるので、周囲の状況も含めた観察が必要である。
4.(×)胸腔ドレナージでは、胸腔内圧はわずかに陰圧に保たれていて、排液の水面がドレーン挿入部と同じ高さでは、陰圧が保たれにくくなり、吸引圧が低くなると持続吸引ができずに逆流の可能性も出てくる。