コラム
  • 公開日: 2014/8/30
  • 更新日: 2019/3/1

【連載】ナースの転職知恵袋

医療少年院で働く看護師の仕事・待遇

医療少年院も看護師の職場の1つ

看護師の求人のうち、まれに医療少年院で働く看護師の募集がかけられることがあります。 医療少年院とはどのようなところなのか、また、看護師としてどのような業務を行うのかを見てみましょう。

医療少年院とは?

医療少年院とは、その名の通り、少年院というよりは病院に近い施設です。 少年が過ごす部屋も、一般的な病院同様、ベッドが配置され、病室と同等になっているのが特徴です。 色々な少年がいますが、身体疾患と精神疾患の者、両方が入所しているといわれています。 少年に対しては、一人一人主治医がついており、病状が管理されています。 教育を担当する教官が別にいて、医師は彼らと連携することによって医療と矯正を行っていきます。 具体的には、生活指導、職業についての補導、教育教科、保健体育などが行われます。 犯罪を犯した際に被害者をつくった少年は、被害者に対して謝罪文を発信することもあるといわれています。

医療少年院での看護師の仕事と待遇

医療少年院では、主に医療的なケアを行う場合と、情緒的な問題を持つ少年や、能力的に劣る少年たちに対して心理療法などを行う場合とがあります。 このような医療少年院において、まれに看護師免許を持つ法務技官の募集がかかることがあります。 仕事内容としては、医療少年院の少年たちに対する看護業務です。 関東医療少年院には内科、精神科、外科、皮膚泌尿器科、リハビリテーション科、歯科などがあります。 これらのいずれかの診療科目に配属されてお仕事をすることになりそうです。 医療少年院では、14歳以上26歳未満の者が収容され、社会生活に復帰させるための矯正教育と、心身の障害治療を重視されます。施設の目的から、看護師の仕事内容は自ずと浮かび上がってきそうです。 医療少年院の職員は、国家公務員です。 看護師が医療少年院で働く場合も国家公務員として従事することになります。 よって国家公務員としての待遇は約束されています。

医療少年院で体験できること

医療少年院で働くということは、最良の指導者といわれる法務教官たちと出逢えるというメリットがありそうです。 毎日相手にするのは、少年の年齢で犯罪を犯し、刑に服している人生最大ともいうべき苦難のさなかにいる者たち。 社会復帰を実現するために慈愛精神を持って、献身的に働く人たちと共に同じ施設で働くことができるのは、決して他の職場では体験できないことになりそうです。 現在、医療少年院は、全国で4つだけであるため、採用枠は非常に限られた人数であるといえます。 求人情報を手に入れるには、管轄である法務省の採用情報をチェックする、看護師専門の人材紹介会社に複数登録する等、常に情報をキャッチできるよう、アンテナをはっておきましょう!

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編集 ナース人材バンク
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