1. トップ
  2. ナーススクエア
  3. 看護管理
  4. キャリアアップ
  5. 海外事情・海外で働く
  6. 第13回 アメリカの病院『お国柄あふれる病室』のはなし

【連載】アメリカの医療・看護レポート

第13回 アメリカの病院『お国柄あふれる病室』のはなし

  • 公開日: 2014/1/8
  • 更新日: 2020/3/26

 

海外の医療に興味があっても、実際に海外を訪れ、医療現場に触れることは容易ではありません。そこで、カリフォルニア州サンディエゴ市最大のERを持つSan Diego Kaiser Permanente病院(ベッド数392床、ERベッド数100床、年間のER患者数約98,000人、手術件数25,000件という大規模病院)での自身の経験と調査をもとに、アメリカにおける最新の病院事情をまとめました。


これからの病室は完全個室へ

今回は、病室のおはなしです。

アメリカだけでなくヨーロッパでも、病室の完全個室に向けた動きが進んでいます。院内感染の減少、プライバシーの保護、緊急時の治療や睡眠の質の向上などが理由に挙げられます。

実習病院では、ER、ICUが完全個室、一般病棟は個室と2人部屋でした。
<!–readmore–>

ICUだからこそ、家族に優しい病室づくり

まずは、文化の違いを感じる病室内の物品をご紹介します。

 

  1. クイーンサイズの患者ベッド
  2. 多言語を含む52チャンネルのTV
  3. ユニットバスルーム(面会者用)
  4. 面会者用リクライニングチェアーまたはソファーベッド

日本の患者ベッドはシングルサイズが一般的ではないでしょうか? クイーンサイズなんて広々して快適と思うかもしれません。しかし、アメリカでは20歳以上の68.5%が太りすぎ・肥満です。クイーンサイズに収まらない場合は、特大サイズのベッドが用意されます。

ICUは完全個室のため、家族の希望があれば病室に宿泊も可能です。そのために、面会者用のイスは、リクライニングチェアーまたはソファーベッドになっています。看護師は「今日は、泊まっていかれますか?」と躊躇なく家族に尋ね、その希望に快く応じていました。毛布を配り、寝心地のいいイスを用意、家族の分の飲み物やサンドイッチも準備していました。

ICUだからこそ、面会を制限するのではなく、家族の面会や宿泊に寛大な病院のシステムにとても感銘を受けました。

次回は、「薬品管理」のおはなしです。

この記事を読んでいる人におすすめ

海外事情・海外で働くの新着

第1回 子どもの頃から望んでいた国際協力ボランティアに!

開発途上国に派遣され、現地の人々と生活や活動をともにしつつ、保健指導や衛生活動などを行う国際協力ボランティア。看護師の資格を生かしたこんな活動を夢見たことがある人もいるのではないでしょうか。 今回から、志願して国際協力ボランティアになり、モンゴルで活動している佐川香...

2019/6/7

第3回 国際派ナースは地道で努力家

「ハードな仕事に見合った給与が欲しい!」とは思うものの、なかなか大きな声で言えないのは世界中のナース共通の悩み。世界のナースは、この悩みとどのように向き合い、いかにして乗り越えているのかをご紹介します。 「ナースは勉強家」は世界共通 面白いことに、ナー...

2019/3/15

第2回 国が変われば常識も変わる、国際派ナースの看護ケア

アメリカにはさまざまな人種・民族が存在していますが、それぞれの人種により、生活習慣、健康問題がやや異なるためにアセスメントをするときもその特徴を頭に入れておかなければなりません。外国人に看護ケアを提供する機会が増えてくるときに知っておくと良いことを少し挙げてみます。 ...

2019/3/8

第1回 海外で働くための言語習得

単一民族が主流であった日本も近年は多くの外国人も増えてきました。医療ツーリズムといって、自国では受けられない、または安価で質のよい医療を求めて国を超えて治療を受けに来る産業も増えてきました。そしてまた日本はアジアより外国人ナースを受け入れるようになりました。このような中で...

2019/3/1

最終回 モンゴルの旧正月

モンゴルで新年を迎えた佐川香奈さん。今回は、モンゴルの旧正月の様子をレポートします。 ツァガーンサルの食卓。奥に積み上げられているものがヘヴィンヴォーオ。 手前の赤い器に入っているのは羊のお肉をゆでたもの。 旧正月の過ごし方 病院内でモン...

2019/2/15