今回は、何気ない日常のひとこまから感じたことを紹介します。
「なるほどなぁ」と思った出来事
今回は、入居者とのかかわりの中で「なるほどなあ」と思った出来事を紹介したい。
はるサン(仮名)は、食事がすみ、スタッフがホッとしている時間に「ごはん、ごはんおなかすいた」と大声で訴える。お決まりのパターンだ。
まるで時報のように繰り返される出来事なのに、今日に限ってお向かいに座っているよしサン(仮名)は、「毎日毎日ごはんごはんって、食べたばっかりなのにあんたバカじゃないの?」と負けないくらい大きな声で、怒りをぶつけた。
そこにいた私は、「えっ、バカか。利口かで比べたらどっこい、どっこいだよ」と思ったが、一緒に食事をしている他の人の手前もあるので、「バカって言っちゃいけないよ。バカっていう人がバカだからね」と私はよしサンをたしなめた。
バカと言われたはるサンは、私は関係ありませんと思っているような顔で座っていた。