• 公開日: 2014/1/13
  • 更新日: 2020/6/4

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

ニトログリセリンについて正しいのはどれか?

ニトログリセリンについて正しいのはどれか。

1.不整脈治療薬である

2.狭心症治療薬である

3.舌下投与は遅効性である

4.末梢血管収縮作用がある

―――以下解答―――











(解答) 2

<解説>

1.× 主な抗不整脈薬にはキニジン、プロカインアミド・リドカイン・メキシレチン・ジソピラミド・β遮断薬(プロプラノロールなど)・カルシウム拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼムなど)・ジギタリスなどがある。

2.○ ニトログリセリンは部位や神経支配に関係なく、すべての血管平滑筋を弛緩させる。冠血管も例外ではないが、すべての血管平滑筋を弛緩させるので、血圧下降が起き冠血流量は低下する。動脈圧低下(後負荷低下)により心臓の負担は軽くなるが、むしろ静脈血管系の拡張が起こり、心臓への静脈帰還量が減少し(前負荷の軽減)、心臓の仕事量が減少するためと考えられている。

3.× ニトログリセリンを経口投与した場合、肝臓で速やかに脱ニトロ化されグリセリンに代謝されるため無効になる。血中半減期は2~8分と極めて短い。そこで、狭心症の発作の時ニトログリセリン錠は舌下投与される。舌下投与は速やかに口腔粘膜から吸収されて、胃、肝臓を通過しないため薬の分解が起こることなく作用を現す。

4.× 末梢血管拡張作用である。

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