子どもを犠牲にしてまで…？

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子どもの本音

■「大丈夫」と言っていても、やっぱり…

ふと、先輩の話を思い出しました。先輩も子どもさんがいてシングルマザーでした。ある日、その子どもが先輩の制服をハサミでズタズタに切り刻んでしまいました。驚いた先輩が問えば「これ(制服)があるから、お母さんが夜にいなくなるんだ。だから切った！」 先輩は、泣きながら制服を縫い直し、ツギハキの制服で卒業しました。

小学1年と2年。実習中にはパジャマで私を見送ってくれ、自分達で戸締まりして登校し、留守番も頑張りました。
そんな私を応援してくれた子ども達でしたが…
専門過程への進学の話をすると「居てほしい」と。まだまだ母親が必要な時期。子ども達の成長を一緒に楽しみたいと、進学は断念しました。

先日、高校3年になった娘が「母さんが仕事に行ったあと、よく泣いていた」と 笑いながら話すの聞いてしまい号泣しました。子供は お母さんが困る顔を見たくないんですよね。判っていながら、それに甘えてきた自分に後悔しました。

私は両親が共働きで、幼稚園の頃からちょくちょく一人で留守番とかしてました。
そのことを寂しかったと思うこともありますが、恨んだり、自分が可哀想だと思ったことはありません。
留守番後、お母さんがすごく心配してくれたり、褒めてくれたり、好きなもの買ってきてくれたりして、私はとても嬉しかったです。

私は、幼稚園児の時に母が離婚し、母と姉と暮らしていました。母は、仕事で遅くなることが多く、風邪などで学校を休んでも一人きりで留守番することも多かったです。
そんな状況に慣れてはいたのですが、やはり風邪をひいている時など弱っている時はとても寂しい思いをしたことを今でも覚えています。

■子どもはしっかり「親」を見てるんです。

私は、親や友達に助けてもらい、働きながら学校に通っていたので、正直体力的にもきつかったし、子どもたちに寂しい思いをさせてたと思い、こんな生活でいいのかと何度も泣き、何度も諦めようとしました。
でも、子どものために…と途中で看護師になる夢を諦めたら、後で後悔するし子どもにも良いお手本にならないのではと思い、死ぬ気で頑張りました。
国試に合格し、総合病院で働くことになった時、「ママすごいねぇ。頑張ったねぇ」と誉めてもらいました。

残念ながら、この仕事は、子供にさみしい思いをさそることばかりかもしれません、でもその事で悩んでいては、続けられないと思いますよちょっと厳しい意見かな？と思いますけど。
胸をはって頑張っていれば、子供はわかってくれると思います。

いろいろな事情で頼める人も早々いない場合は、お弁当、水筒、薬を添えて枕元において仕事に行ってました。
よい方法だったとは今も思っていませんが子供にとってはお母さんはいつも仕事、仕事だったと大きくなっても言われましたから、子供が本当に幼いひとときは今しかないことを頭の隅にいつもおいておかれたらと思います。

■時には子どもに甘えることも

娘が小3の時、一日、留守番させました。インフルエンザでした。
心配だったし、かわいそうだったし、まよったんですが。一度子どもを理由に休んだら、自分の中の決意がゆるぎそうで。子どもの 大丈夫！の言葉に甘えました。
意外にも娘は、お留守番で自信がついて少しオトナになりました。

小学校勤務の人間として、最後に辛めコメントを残すと＾＾；3年生はお留守番一人で出来て当然な年齢です。
年齢的な点については、ちょっとだけ主さん、甘いかなぁ?＾＾；と思っちゃいました。
ま、これも「家庭により」なんですけどね。年齢的には問題ないですよ＾＾

「母」として「学生」として

■子どもと一緒に居てあげて！

娘さんはお母さんに心配かけてはいけないと我慢されているのかもしれませんね。もし留守中に何かあったら…と思うと、授業や仕事に集中できますか？休めばよかったと後悔しませんか？母親の代わりはいません。少しでも心配でしたら、可能な限り一緒に居てあげて欲しいと思います。

職場でも、子どもだけで留守番してる家庭も多いです。何とか見に行ったり、連絡取ったり工夫してますよ。頼れる環境が無い大変さは、私も共感します。
実習生でお子さんの体調不良で休まれる人も居ます。無理せず、休みが取れるなら取った方がいいですよ。

側にいれない分、たくさん話をして笑顔でいてあげて下さい！!(b^ー°)
たくさん愛情を注いであげて下さい！

教員の立場から言うと、実習前で成績や単位に問題がないのなら休んであげてほしいです。
実習前ならなおさら、実習が始まれば記録や勉強でなかなか子どもの相手がおろそかになるし、万が一、子どもに何かあったら悔やんでも悔やみきれないし、可能なら子どもさんを甘えさせてあて、元気なときには頑張ってるお母さんの姿をみせて上げてください。実習を休んでしまうほうが大変ですよ。

■何事にも「優先順位」が大事

選択に迷う時が何度も訪れます。家庭の事、仕事のこと、患者さんのこと、人間関係のこと…でも優先順位を間違えたらいけない。
周囲の目を気にしたり、単位を気にしたり、いろいろ複雑な絡みもあるでしょうが、一番はいつでもあなたにとってお子さんであって欲しいです。

職場の人には迷惑かけているのは分かっているのですが、子供が病気の時はお休みさせてもらってます。 子供は「大丈夫だよ。」とはいいますが、高熱だしてげほげほ言ってる子供を置いて仕事して何になるって、思います。自分の家族も看れない人に患者さんの看護はできないと思ってますから。

あなたにとって何が一番大切かを考えたらいいんじゃないですかね？
私はなんのために働いているのかと考え、自分に言い聞かせて、思いきって休みます。

私なら休みます。お子さんは頑張ってるお母さんのために、大丈夫！って言ってくれてるんでしょうね。そんな優しいお子さんに何かあったら。後悔したくはないですよね？私は後悔したくはありません。職場ならまたどこか巡り合えます。

単位が大丈夫なら休んだ分は後で取り戻せます。
看護師になるために子供を犠牲にする必要はないです。子供は成長していきます。今を大切にして下さい。
看護学校というのは、共同作業も多いので同期や教員からの評価も気になるところかもしれません。
でも、卒業してしまえばそんなの関係ないですから。

■こういう対策、してますよ♪

できるだけ連絡がつく環境を整え、困った時はこうしなさいと具体的に対処方を伝えて、出来るだけ子供が安心する言葉がけをしたらいかがでしょうか。自分がどれだけ愛しているかという気持ちもきちんと伝えることもすごく大事です。自分の環境が仕方ない事なら、ある程度は自分の信念をしっかり持って『割りきる』しかないと思いつつ、私も頑張ってますよ♪

仕事上子どもの為でも急に休むのも難しい事はよくあり私は日頃から子どもの交友関係やご近所付き合いを密にしています。

保育園には病後児室があったので何とかなりましたが、小学校からは留守番が心配で病中もみてもらえるクリニック併設に預けています。

今回のような万一に備えて、子供さんを預けられる公的機関を調べておくとか、日頃から地域に溶け込む努力をしながら、地域で育てて貰う術も持っておかれた方がいいのかなと思います。

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イラスト・なしま