2024年11月4日からスタートした1日3問国試ドリルは、月~金で1日3問ずつ配信しています。
このページでは、1日3問国試ドリルで配信した問題のうち、「母性看護学」に該当する問題と解答・解説を掲載します。振り返りにぜひ活用してください。【※毎週更新予定】
第1問:正常に経過している妊娠36週の妊婦が、次に妊婦健康診査を受診する時期として推奨されるのはどれか。
- 4週後
- 3週後
- 2週後
- 1週後
解答・解説
1.(×) 妊婦健診の受診頻度は、妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から35週までは2週間に1回、妊娠36週以後出産までは1週間に1回となる。妊娠36週であれば、1週間後になる。
2.(×)
3.(×)
4.(〇)
第109回(2020年)
第2問:正常な分娩経過はどれか。
- 骨盤入口部に児頭が進入する際、児の頤部が胸壁に近づく。
- 骨盤出口部に達した時点で、児頭の矢状縫合は母体の骨盤の横径に一致する。
- 児頭娩出後、胎児は肩の長軸が骨盤出口部の横径に一致するよう回旋する。
- 児頭が発露したころに胎盤が剝離する。
解答・解説
1.(〇)骨盤入口部は狭いため、児は頤部(おとがいぶ:あご先のこと)を胸に引き付けることで最も頭の幅が小さい状態となり、骨盤への児頭進入が可能になる。
2.(×)骨盤出口部に達した時点で、児頭の矢状縫合は母体の骨盤の縦径に一致する。
3.(×)児頭娩出後、胎児は肩の長軸が骨盤出口部の縦径に一致するよう回旋する。
4.(×)胎盤の剥離は胎児の娩出後である。
第112回(2023年)
第3問:順調に分娩が進行している妊娠40週0日の初産婦から「腟から水っぽいものが流れ、下着が濡れた」とナースコールがあった。看護師が流出したものを確認すると、量は少量で、羊水特有の臭いを認めた。このときの産婦への対応で優先度が高いのはどれか。
- バイタルサインを測定する。
- 胎児心拍数を確認する。
- 食事摂取を勧める
- 更衣を促す。
解答・解説
1.(×) 破水時には、胎児心拍の確認が最も優先度が高い。もし、羊水の性状が血性であったり、悪臭を伴ったりする場合には産婦のバイタルサイン測定も急がれる。
2.(〇)破水時には、胎児心拍の確認が最も優先度が高い。
3.(×)破水直後に食事摂取を勧めることは優先度として低い。
4.(×)胎児心拍を確認後、更衣を促す。
第113回(2024年)
第4問:妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
- 下肢静脈瘤
- 搔痒感
- つわり
- 頻尿
解答・解説
1.(×) 下肢静脈瘤は、妊娠後期におこりやすい。
2.(×) 掻痒感は妊娠全期を通しておこりやすい。
3.(×) つわりは妊娠5週頃~妊娠16週頃までみられることが多い。
4.(〇)妊娠初期は子宮の増大に伴う膀胱への刺激によって、妊娠後期には児頭下降による膀胱の圧迫が頻尿をひきおこす。
第110回(2021年)
第5問:避妊法について適切なのはどれか。
- 経口避妊薬は排卵を抑制する。
- コンドーム法の避妊効果は99%以上である。
- 基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。
- 子宮内避妊器具(IUD)は性交のたびに挿入が必要である。
解答・解説
1.(〇) 経口避妊薬は、視床下部からのゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の分泌と下垂体からのFSHとLHの分泌を抑制することで排卵を抑制する。
2.(×)コンドームの避妊効果は約85%である。
3.(×)基礎体温法は月経不順があると不確実である。
4.(×)子宮内避妊具〈IUD〉は1度子宮内に挿入すれば5年間有効である。
第111回(2022年)