放射線療法の看護について誤っているのはどれか?
1.事前に放射線療法は痛みを伴う治療法でないことを伝える。
2.治療中は清潔保持に努め、感染を予防する。
3.治療中はできるだけカロリーの低い食物を勧める。
4.水分摂取量と排泄量を観察する。
―――以下解答―――
(解答) 3
- ○ 治療装置が特殊で大型である上に、保護上特殊な部屋で患者のみが一定期間・時間治療を受けなければならなかったり、患者自身が放射線療法とはどのようなものか具体的にイメージできなかったりするので、治療について医療従事者間で統一した説明をする。
- ○ 放射線療法による造血器障害のため、白血球減少がみられ感染しやすくなるので、入浴が許可されている場合は、入浴を勧め、入浴禁止の場合は清拭を行い、清潔に努める。特に外陰部や口腔内は不潔になりやすい部位であるので留意する。
- × 放射線療法中は体力の消耗が大きいことから、高カロリー・高蛋白・高ビタミン食を摂取させる。
- ○ 放射線療法の副作用として嘔吐、下痢を伴い、二次的に脱水症状を起こして、体液・電解質のバランスを崩すことがあるので、尿量、発汗状態、嘔吐・下痢の有無と程度、飲水量を観察する。