家族や友達から体調について相談されたり、職場以外で体調の悪そうな人をほっておけないのは看護師なら当然?
日頃の仕事で培ってきた「看護力」を、職場以外で発揮して一般市民のお役に立てることこそ、実は看護を学び会得した者の本当の喜びかも。
みんなどんな状況で看護力を発揮してるの?
職場以外で看護力を発揮した経験
ナース専科調べ(2024年6月14日/有効回答数:492)
職場以外でも看護力を発揮しているナースは6割以上も!
ドラマのように飛行機の中で呼ばれたり、道端で心肺蘇生を行うなどかなり多くのナースが危機的状況に遭遇していることも判明。
もし今目の前で具合の悪い人がいたら、あなたはどうする?
職場以外で看護力を発揮しました!
実際に看護力を発揮した瞬間
喉に詰まらせた人にハイムリック法を行った
飛行機乗機中、具合の悪い方がいて、看護師呼ばれて行った。
目の前で交通事故があり、バイクの男の子が転倒し頭から血を流しているのに起き上がろうとしていたので、つい強い口調で動かないで!と言ってしまい脈や瞳孔などの確認をした
クラッシックのコンサート会場で音楽を聴いていた時、高齢の男性が突然鼾様の呼吸、隣に座っていた奥様がゆすって起こそうとするが、反応なし、呼吸停止、心停止。急いで駆けつけ気道確保。スタッフに、会場から外に連れ出しともらっているうちに、心肺回復。一過性の脳虚血だったようだ。
突然の意識喪失の人に良くであう。サウナで貧血を起こした人の安全を確保してスタッフを呼ぶなど、入浴施設やスポーツジムでレスキュー体験あります。
スポーツ観戦中心肺停止の人に対し状態確認・心マ実施
看護師の血が騒ぐ
外出先で体調が悪い人を見かけるとほっとけない。
体調が悪そうな人を見かけたらつい遠巻きに観察して、緊急性があるかなとか誰か来なかったら行こうかなとか逡巡する
友人などから体調が悪いと言われるとアセスメントしてしまう。
特に家族から頼りにされている
他人にはなかなか責任が有るので、助言や介助は出来ないが、家人にはけがや病気の時は適切に助言しケアしている。
家族に頼りにされている 親が血液検査結果を見てくれと相談をされる
家族を自宅で介護した時、経過記録用紙を自分で作って、バイタル・体調・服薬・飲食とか記録してた。
つい診断してしまうことも
母が脳梗塞で倒れた時にも実家にペンライトも持っていき、救急隊に脳梗塞ですと診断して話してしまった。
ホームで座り込んでる年配の女性がいて、低血糖と判断し、持ってる飴を舐めてもらいました。
こどもの処方された薬を調節してしまう。
救護係やデモンストレーションはお手の物
子供や家族が体調悪いとき、町内会の運動会で救護係を頼まれた
地域の防災訓練でAEDの使用説明会で、テキストや講師の話が飲み込めない人に、具体的に説明してしまった。
昔子供が学校に通っている時救急対応の研修があった時見本をやった
医療者への進言も
家族が入所している施設の、職員やケアマネジャーの怠惰な行動に対して意見し改善を求めた。
親の介護の際、MCIを疑い受診を奨めた。親の入院時、長期化すると認知症発症のリスクが高まる為、DrやNsに退院カンファを促した。
職場以外では看護力は封印している
看護師への過度な期待は困る
看護師とわかると変な期待をされてしまう場面が多いので、息を潜めています
自分や子供の受診の時でもナースということを隠している
ON/OFFははっきりさせたい
職場を一歩出たら一般人として生きている
職場以外では医療に関することから離れたく、医療系のドラマなども見ない。意識しない様にしている。
出来る限りプライベートでは仕事の事を考えないようにON-OFFの切り替えをしたいから。
イラスト・まえかわしお