【集中力アップのコツ①】勉強する環境を作る
まずは、勉強に集中しやすい環境に整えることが大切です。勉強する場所とリラックスする場所が一緒だとメリハリがつかず、勉強に身が入らない場合があります。「ここは勉強する場所」と決めて、周りには誘惑される物は置かないようにしましょう。
勉強がはかどる学習環境のポイント
- 机はできれば窓際に設置
- 机周りは勉強に必要な物だけを置く
- 座りやすい椅子を使う
- 照明は集中しやすい白系の蛍光灯にする
- 室温は快適だと感じる温度を維持する
机は壁につけると圧迫感を感じやすいため、開放感がある窓際に設置すると息がつまりにくくなります。また、机周りはその日に使う予定の参考書や勉強道具のみ置くなど必要最低限にしておくと、注意がそれることも少なく集中できる環境になりますよ。
BGMをかけながら勉強する際は、歌詞付きではないものがおすすめです。最近では集中力をアップさせる音楽などもあるため、静かな環境が苦手な人や、気分転換に音を流したい人はぜひ活用してみてください。
【集中力アップのコツ②】1日のノルマを設定する
出題範囲が広い国試の勉強は、毎日具体的なノルマを設定すると、メリハリがつき効率よく勉強を進められます。集中力を持続するためにも、今日やる内容をあらかじめ決めるとよいでしょう。
ノルマといっても「老年看護学の必修問題で間違えたところをピックアップする」や「解剖生理学の心臓部分を完璧に覚える」など簡単なもので十分です。
少ない内容に絞った目標を立てることで今やるべきことがクリアになり、あれこれ考えずに集中できるようになります。このときTo Doリストを作りチェックしていくと、見返したときに達成感からモチベーションアップにもつながるでしょう。
【集中力アップのコツ③】時間を区切る
実は、人の集中力は長くても90分しか続かないといわれています。そのため長時間続けて勉強するよりも、間に短い休憩をいれてメリハリをつけたほうが集中力アップに効果的です。
長時間勉強しているけどあまり身についている気がしない時は、コツ②で解説したノルマの設定に加えて「午前中」や「午後の2時間以内」など、時間を区切って取り組みましょう。
より効果的に学習を進めるためには、タイマーを活用して「45分勉強して5分休む」ペースでおこなうのがおすすめです。時計で時間を管理するのもよいですが、タイマーで計ると適度な緊張感があり集中力も上がりますよ。
【集中力アップのコツ④】エネルギー源が補えるものを食べる
頭が働かないときは、脳へのエネルギー不足が原因の可能性もあります。脳が唯一エネルギーとして利用できる物質が「ブドウ糖」ですが、不足すると集中力にも影響します。
ブドウ糖は果物や穀類などに多く含まれますが、最も簡単に摂取できるのがお米です。3食しっかり主食として補うと、定期的にエネルギー源もしっかり補えます。朝食を食べない人や勉強優先で昼食を抜いてしまう人もいますが、ある程度決まった時間に食事から栄養をとりましょう。
また、休憩するタイミングで適度に間食をとるのも効果的です。ただし、ケーキやクッキーなどのお菓子は脂質が多くカロリーも高いため、できれば果物や焼き芋などのほうがよいでしょう。
お菓子を食べたくなったときは、高カカオチョコレートがおすすめです。カカオに含まれるテオブロミンは集中力や記憶力アップが期待できるといわれています。ただし、食べすぎには注意してくださいね。
【集中力アップのコツ⑤】時間を決めて気分転換する
どうしても集中できないときは、思い切って休憩し気分転換するのもひとつの手です。集中力不足の原因は脳の疲労かもしれません。リフレッシュもかねて脳を休めましょう。
気分転換の方法としては、簡単なストレッチや好きな音楽を聴きながら散歩など、適度に体を動かせるほうがよいでしょう。ほかにも、コーヒーを淹れたり、近くのコンビニエンスストアに行ったりする方法もあります。
また眠気で集中できない時は、15分ほどであれば仮眠しても問題ありません。とくに夜更かしして勉強している看護学生の場合は、睡眠不足で集中力と注意力が低下しやすいといわれています。効率的に勉強するために、短時間の仮眠を取る選択も必要です。
ただし、気分転換をするときは休憩がずるずると続いてしまわないよう、あらかじめ時間を設定することを意識しましょう。
集中力アップで勉強の効率もアップさせよう
一生懸命国試の勉強に励んでいても、ときには集中力が切れてしまうこともあるでしょう。とくに同じような勉強を続けていると、マンネリ化して集中力の低下につながるようです。
集中力が切れたままの状態では、長時間勉強したとしてもなかなか身につかずもったいないですよね。効率よく勉強に取り組くみ、当日自信を持って試験に臨めるよう、ぜひ今回紹介した集中力アップにつながる方法のなかからできることを試してみてください。
引用・参考サイト
PR TIMES 株式会社ベネッセホールディングス:学習時間を細かく分けた「45分」で「60分」と同等以上の学習効果を発揮“長時間学習”よりも短時間集中の“積み上げ型学習”が有効であった(2023年12月15日閲覧)
髙久美月・池上真平:BGMが作業への印象に与える影響.昭和女子大学生活心理研究所紀要 Vol.24.2022年,p.111~120(2023年12月15日閲覧)
朝日新聞デジタル:勉強時間は短い方が好成績?(2023年12月15日閲覧)
東邦大学医療センター大橋病院栄養部:チョコレート(2023年12月15日閲覧)
東京都保健医療局:「睡眠」にも目を向けてください。(2023年12月15日閲覧)