アンケート
  • 公開日: 2023/11/13

【連載】ナースにアンケート大調査!みんなどう思ってる?

仕事中に身体を痛めた、負傷したことはありますか?

看護師が患者さんの転倒・転落のリスクや療養中の安全を考えることは当たり前だが、看護師自身の安全はどうだろう?
看護師の職場には注射針やメスなどの危険物が多いだけでなく、体も酷使している職業だからきっと看護師特融の負傷経験があるはず。
多くの痛々しい経験から看護師の安全対策も考えよう!

 

ナースの負傷

ナース専科調べ(2023年9月9日/有効回答数:671)

7割以上のナースが仕事中に負傷しており、腰痛や針差しの他にも予期せぬ原因で骨折や肉離れなどただ事ではない事態に陥った経験も。
痛い経験から学び、日ごろからどんな対策をとっているのかも必見!

 

自分の動作を工夫している

まさかこんな時に負傷!?

ポケットに入れていたシリンジのキャップが外れかがんだ時に太ももに刺さった

オムツ交換時、体格の良い方だったので無理な姿勢をしてしまい肉離れを起こした

カーテンを片付けようとして、脚立から落ちてしまった。

腰痛との闘いは終わらない

NGチューブのテープ固定をしていたら、無理な姿勢だったのか腰痛になった。それからはベッドの高さを調整してから行うようにしている。

患者さんをベッドから車椅子へ移乗した時に、ギックリ腰になりました。

採血で無理な体勢で行っていたら腰を痛めてしまった

同僚達が次々と椎間板ヘルニアによる腰痛で離脱していく中、痛さが違うと思ったら背筋の筋膜炎になった事があります。どちらにしても使い過ぎハードワークだったようです。

アンプルカットや針の取り扱いは慎重に

一年目で、アンプルカットで自分の指をざくっと切った。練習して切らなくなった。

新人の頃、アドナのでかいアンプルで指をざっくり切りました。

HCV患者の採血後の針刺し

リキャップをしたら針が曲がって飛び出ていることに気付かないで指を少し刺してしまった

移動中は足元に注意!

床頭台を引いてたら足を巻き込んで5針縫った。

ストレッチャーで患者さんを搬送中に右第1趾をひいた。骨折はしていなかったが、痛みがなくなるまで3ヶ月ほどかかった。

急患のストレッチャーを押していたら
周りを見てなかったスタッフが無理やりストレッチャーを押して足がひかれ足の指を骨折した

ナースの転倒転落のリスク

エアマットと輸液ポンプのコンセントが足に絡まり転倒しました。
環境整備に気をつけています

手術室勤務です。狭い部屋でラパロの手術を行なっている時にモニタースタンドにつまずいて転びました。その時、脛を擦りむきました。
結構深く皮膚が抉れたので今でも傷跡があります。

朝の食事前、バタバタと検温に回っていた時間帯に室内にこぼれていた水で滑って転倒。急ぎ足で歩いていたためか真横に滑って思いっきり転び、床に肘を打ち付けて右肘を脱臼し、同部位の剥離骨折もしました。

酸素テントに入っている患者さんの介助でテントに足が引っ掛かって転んでしまった。両手に持っていたため顔から転んで鼻を骨折した

忙しさからの負傷

モニターのアラームが鳴り、急いで詰所に帰ろうと走ったら肉離れを起こした

ベッド移動に呼ばれ小走りで部屋に向かったら、廊下で転び左膝蓋骨にヒビが入り一ヶ月休みました。

狭いスタッフルームでそれぞれのスタッフが忙しく動いているとき緊急コールで飛び出そうとして他のスタッフの足が絡み足首捻挫した。

患者さんから危害を加えられることも

介護抵抗のある患者を押さえていたら咬まれた

ICUシンドロームを呈してしまった認知症の高齢者に、前胸部をグーで殴られ、一瞬呼吸困難に陥った
不穏患者のリーチは事前に必ず確認する

精神科ですが、患者が隠し持っていたカッターで刺されました。

精神科の患者に暴力を受けて負傷した。
不穏患者には一人ではなく複数名で対応するようにしている。

病棟以外でも危険はいっぱい

訪問看護にて自転車移動中。雨で視界が悪く停車している車に気が付かず追突した。
額を4cm切ってしまい8針塗った。

訪問看護先の利用者が飼っている犬に手を噛まれた。

大雪の日、訪問看護で訪問しようとしたところ、玄関先のタイルの上で滑って転倒。顎と手首を打撲した。

デイサービスの送迎中、利用者さんの自宅で段差を踏み外し足首の靱帯損傷。

 

対策

腰痛対策は必須

入浴介助中に、腰を痛めたので、コルセット装着して介助するようにしています。

仕事中は腰痛予防ベルトを必ずする

ナースシューズは全面が覆われているもので

針刺しなどしないように、スニーカーのような靴にしている

ストレッチャーで患者を搬送中にストレッチャーの車輪が自分の足の指に乗りケガ
サンダル式のナースシューズは絶対にやめた

負傷しない体づくり

出勤前のストレッチ

患者さんの車椅子への移乗介助のとき、腰を痛めた。ボディメカニクスを意識して介助するとともに、筋トレをしている

体力維持のため、階段を使う、ジムに行く。食事に気をつける。

アラフォーだけど身体を痛めたことはない。毎朝Youtubeでラジオ体操第一とHIITと冷水シャワーをしている。

腰に負担をかけないよう体勢を工夫している
普段インナーマッスルを鍛えている

 

イラスト・まえかわしお

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