編集部セレクション
  • 公開日: 2023/8/25

「昔はもっと先輩が怖かった」の一言のせいで…

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
「私たちのころはもっと先輩が怖かったんだから」
先輩やプリさんに相談しても返ってくるのはそんな返事です。
なので自分が甘ったれなのかな?とそれ以上何も相談できなくなってしまいます…。というか何を相談しても無駄では?と感じるようになってしまいました。
先輩方から見て、新人の悩みは甘ったれていますか?

 

いつの時代にもある「あの頃は…」

■何年経っても、変わらないものです。

いつの時代もその言葉を何かと使いたがる輩は多い。使う連中は「自分が通ってきた道なのに、冷静に今の状況判断が新人の頃から出来ていた。」と勘違いしているか、忘れているのだと思います。

おそらく匿名さんも後何年かしたら、「私たち新人の頃はもっと大変で先輩ももっと怖かったんだから。」と言ってるよ。実際は、いつの時代も新人は大変だし、先輩は怖いものじゃないかと思う。

毎年みんな同じこというのでしょうね。「あの時は…」「あの頃は…」そうやってみんな立派な看護師に成長していきます。 自分が一番厳しく指導を受けたと誰でも感じていますよ。

新人です。二年目さんに「去年なんて……うんぬかんぬん。今の状況の比じゃない……うんぬんかんぬん」と、よくいわれます。二年目でもいうのだから、仕方ないとおもいます。

怖い先輩と、仕事ができ信頼できる先輩は違うと言う思いは、新人の頃も今も変わらない。その先輩の本質を見たら分かると思います。「私たちの…」って言いたいだけ。看護師を取りまく環境が激変しているのだから今と昔は、安易に比べられない。

■時代は比べるものではないのに…

私もそのセリフよく言われました。甘ったれじゃないと思います。だって辛いのには変わりないですから。私は、今は今。昔は昔と思っていますよ。

私らの時代は指導なんてなくて、見て覚えろだったのよ?とか言われても、そうなんですか…とかしか思えないです。昔と今では全然体制も違うのに…

昔があって今。改善されてきてるし、学問になってるじゃないですか。昔は道しるべがなかった。有る意味うらやましいんだと思いますよ。

「もっと…だった」とかってそれぞれ個人の勝手な感じ方であって、「自分が一番頑張ってる」とか「自分が一番辛い目にあった」とかって言ってるのと同じように、自分本意でしか物事を考えていない人なんだと思います。

■言われた経験があるからこそ

確かに一昔前はもっと厳しかったのかもしれません。でもそれがいいとはその人も思ってないと思うんですよね。自分が嫌だと思ったことはやらなければいいと思うんですが…。

私も新人時代同じことを言われてきました。自分の時代に大変だったから新人にも同じ苦痛を強要するのは教育ではないと私は思ってます。私は後輩に絶対にそれを言わないと決めてます。自分たちの時代は大変だったことを新人にも強要することは私は嫌いです。

かれこれ20年弱前に私も、1日に何回言うねん。アホの一つ覚えか!と、言いたいぐらい聞きましたね、その台詞。だから私は言ったことがないです後輩に。ご年配の方が昔を語りたがる、そんな感じで流して下さいね。

ナース今昔物語「昔の方が良かったと思うこともある。」

昔は電カルとかインシデントレポートやら何でもWチェックやら、いろいろ今みたいにややこしいものはなかったので、今よりはのびのびと指導されたような気もします。だから、今の時代の新人さん方は今は今でご苦労が多いのかと思います。

私は昔は良かったと思います。私が今時代の新人ならつらくてとうに看護師やめてますよ。だんだんきびしい時代になり、訪問看護師も大卒の求人をみたりすると新人さんには勝てないなあと思います。

自分の新人のころはどの子も先輩からとても可愛がられていたと思います。アフターファイブともなるとよく飲みに連れて行ってくれました。

先輩から見た「今どき」新人ナース

■甘ったれとは思いません。

新人さんの悩みって甘ったれていると思います。今も昔も。アナタも私も。でも、甘えていられる期間でもあるので相談するのは無駄なんて思っちゃイケナイよ。

いや、甘ったれてはいないよ。人による。根っからダメな人はどの時代にどの国にどの家に生まれてもダメ。

貴女が「甘ったれているとか、一生懸命さが無い」などあり得ないと思います。いつの時代も新人はそう言われるし、先輩はそう言いたいんですよ。

コーチングや新人教育をきちんと受けてる人はそんなこと言いませんよ。わかる人はきちんとわかってくれます。自分が悪いと思ったり、諦めたりしないで。プリセプターは相性もあります。

■相談することは諦めちゃダメ!!

ご自分の中で、先輩に相談することを今一度取捨選択なさってもいいのでは?今も昔も仕事に於ける厳しさは同じだと思いますので、悩みも大きくは変わらないのでは?何をどう相談するかで、相手の反応も違ってくると思います。

相談する相手・場所・時間を選んでみて下さい。きっと、主さんに必要な答えをくれる先輩がいると思います!

先輩からの返事が『「私たちのころはもっと先輩が怖かったんだから」』の一言で終ることは考えられません、その前後の言葉に主さんは耳を傾けられましたか?そして、そう言われたからといって主さんが甘ったれている事とは結びつかないとも思います。

■「教えてもらう」態度に要注意!

最近の新人は教えてもらうのが当たり前と思っています。そういう時代だからそれでいいでしょう。しかし、自分で何も勉強してこないのは違いますよね。他者が努力して経験して得たものを簡単に貰えると思っている人が多いと思います。

今は職場であれこれいってくる先輩たちは自分達がこれから体験する苦労を乗りこえてきた人たちだということ、苦労して身に付けてきた知識を分けてもらうんだっていう気持ちを忘れず自分達も失礼にならないように接し、努力の結果を分けてもらえることに感謝することを忘れない。それが大切だと思います。

もしかしたら、相談する内容や指導を受ける事柄が「おいおい…」ということなのかもしれません。一度、自分を振り返ってみることも大事かもしれませんね。

新人さんに敢えて「昔は厳しかった」とい言いつつ自分の失敗談などを話して「時代が違うし大丈夫だよ、それぐらいの失敗とか心配ないよ」と伝えています。問題は看護の技術的な事や疾患に対する事、治療に関すること、疾患で起こり得る成り行きや予測を立てて行動する事などを聞いてこないという事です。

関連トピック:「 「私たちの新人のころはもっと大変だった」
イラスト・なしま

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