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インシデントレポートを書く事が苦痛です。インシデントレポートは、再発予防の為に書くものであると分かってはいます。しかし、新人の為かインシデントはないか?など探されている気がします。
それ、インシデントだから!インシデント書いてね!など言ってくる3年目の先輩がいます。先輩同志であればインシデントやヒヤリハットにならない事でも私がすればインシデントになります。
インシデントを起こせば、朝礼の際に日勤ナースで話合いますが責められているようにしか感じる事ができません。ただでさえ、インシデントを起こし患者さんに申し訳ない気持ちでいっぱいの所に、責められると更にきつく辞めたい気持ちでいっぱいになります。
インシデントレポートの実態
■新人時代のインシデントは地獄…
私もめっちゃ書きました。先輩だったら書かないようなことも。同期の子たちもそうだったと思います。1年目はそんななんですよー。年目になったら自分のことは怒られるの減りましたけど、その他で怒られるようになりました……。
新人の頃はやはり粗探しみたいに指摘を受けました。自分の犯したミスなので、同じことを繰り返さないように省みるのは当然のことなのは解ります。ただ、先輩方は同じことやってもスルー…理不尽ったらありゃしない。私は二年目からは先輩方のリスクも容赦なく挙げてやりましたけどね(笑)
1年目だと、毎日何かしらレポート書いています。入職したての多いときは1人で5件とか…。でも、1年生たちは同じミスを起こさなくなっていますよ!
■今でも腑に落ちないインシデント・ヒヤリハットレポート
普通に歩行できる患者さんが、エレベーターの段差で転んでしまい、インシデントを書いたんですが、私はどうしたらよかったのか分からず(今でも分かりません)
患者が病室で喫煙していた。勝手に外出してた。それをいち早く発見したのに、私のインシデント…なんなのよ!と言いたかった。
わが病院はハサミを紛失しただけでもヒヤリハット書かされていました。
インシデントの目的がズレている…?
■インシデントを書く目的って…
インシデントを書くってことは周りとの共有をはかることなのでとても大事なことだと思って書いてます!イヤだけど、私は、患者さんに責任を持つためにも必要だと思ってかいてます!
ヒヤリ!や、ハッとする事ってありますよね?それがインシデントなんです!重大な事故を起こさないために、こういうことがあったからみんなで気をつけて行きましょう!っていう意味も含まれているんですよ。
なんでインシデントレポート書かされてるのか?それはインシデントの事象があったから。ではなぜインシデントが起きたのか?書くときは凹みますが、そうして振り返ったことは忘れにくくなると思いますし、見過ごしたり振り返らなかったりしていたら、そのうちインシデント自体に気づけなくなってしまいます。
自分の犯したミスには、そこに至るまでの過程に何かしらの問題があります。よく原因に“多忙”や“思い込み”などと抽象的理由を挙げるスタッフがいますが、『そうだよね…忙しかったもんね…』などと同情してくれるのは、現場スタッフだけ。家族がそのような理由を聞いて納得するでしょうか。
■インシデントは「書かされる」ものではない
ヒヤリハットは本人がヒヤリとしたことやハッとしたことをレポートとして書くものですので、3年目の先輩に書いてといわれるのも納得がいきません。あなたの行動がおかしいと思ったなら指導をするべきであって、ヒヤリハットを書かせることが指導ではないと思います
患者様の状態悪化につながる可能性があるため、自分に対しての戒めのために、私はレポートを書くようにしています。同じことを2度としない、怒られた悔しさを私は絶対に忘れません。
ミスで不利益を受ける患者が減るのであれば、インシデントレポートくらい喜んで書きます。
■「インシデントレポート」で大事なこと
「インシデントを起こし患者さんに申し訳ない気持ちでいっぱい」という気持ちと「もう同じ失敗はしないんだ!!」という強い気持ちを持って書けば良いと思います。その繰り返しが自分自身の成長につながると思います。
枚数よりも、どんな内容か、そして、なぜ生じたのかが大事だと思います。今までの経過の中で、試行錯誤して、ミスをしないために決めたルールを、守らずに生じた場合は、新人だからとかいう理由は関係ないと思います。事故に繋がれば辞めて済む問題ではなくなります。辞めたいと嘆く前に、もう一度よく考えてください。
教科書に載っているマニュアルが、万人のためのものならば、あなたのインシデントレポートは、あなた専用のマニュアルです。だから、ありきたりの内容では意味がないのです。
KYTつまり危険予知トレーニングの一つと考えた方がいいと思います。振り返る機会や先輩がチェックしていなければ、患者さんに重大な危険をおかす危険性を判断できないままの看護師になってしまいます。今は、この事前に判断出来る力を養ってもらえている時期だと思って頑張りましょう。
インシデント減った頃、及び医療安全委員会参加後「あの頃はなにもわかってなかった、書いて当たり前だ」「インシデントは怒るものではないしネチネチ責めたり言われるものではない」「しかし一人の人間だけが繰り返すのなら、叱られることも必要」「書かない人は省みることが出来ないのだ」
関連トピック:「
インシデントレポート
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イラスト・なしま