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最近療養型病棟に就職(中途採用)したのですが、点滴の仕方が初めてみた形で悩んでいます。
ベースの点滴ラインがあって、抗生剤は側管(三活だったり、閉鎖システムだったり)から決められた時間で1日2回が普通だと思っていました。新しいところでは全て直列で行い、側管や側管ラインはコスト減のために使わないのだそうです。
例えばベース維持液500ml 2本と抗生剤CTRX 1g(生食100ml)2本だと、どうするか。朝9時から抗生剤1本入れて、終わったらベースの維持液500ml 2本を午後3時くらいまでやって、これが終わったら2本目の抗生剤を1本やってその後、生食ロックという手順です。
結果的に朝夕抗生剤やって維持液も入っていますが、違和感がありませんか?ベースの時間量とは別に時間通りに抗生剤入れるために側管から入れるんじゃないですか?維持輸液は、基本的な考えとして静脈路のベースであるという役割があるのではと思っていました。
いまのところのラインには側管がないので、高齢者が急に具合が悪くなったときに他のナースはどうしているんだろう?と疑問です。
点滴ラインが全部直列・側管使わないのは、普通?
■コスト面で言われることはある
コスト面を色々言われることは多々あると思います。わたしの病院では、一般病棟では三括使いますが、療養病棟では使わないようになってます。
療養ならコスト削減が基本なので、普通のことです。
普通に考えれば側管からラインをつなげて抗生剤を落とすというのが私も考え方のベースにあります。…が療養病棟ということから考え、「コスト削減」と言われれば主さんの病棟のやり方も一般的にはありますね。療養病棟はやればやるだけ無駄な支出になるので。
■理由はコスト削減だけではない
感染予防のため(側管からつなぐその瞬間に感染を起こす可能性がある)ともとらえることができると言われましたよ。
私が勤めいた職場では、必要な方には三方活栓付け、そうでない方は付けない。でも目的はコスト削減だけでなく、患者様に不快を与えない、また感染、事故や危険防止などなど…いろいろでした。
側管準備しておかないといけない(つまり24H持続でルートキープしてなきゃいけない状態の人)では無いからじゃないですかね?三活かますと、そこからの感染リスクや、患者側による事故のリスクだって上がるわけだし
脳疾患の回復期ですが、循環機能が良好で普通に24時間投与する必要性が少ないので1日2本であればそういうやり方もやります
■抗生剤=側管の根拠って…?
抗生剤の点滴は測管からしなくてはいけないという根拠はなんですか?維持液は基本的にルートキープ目的というのも、状況によってだと思うのですが。普通の総合病院の普通の内科系病棟でしたが、抗生剤の点滴は単独でもしてましたよ。
もちろん、混合してはいけない薬液・薬剤に応じては臨機応援に対応してますけど、抗生剤を側管じゃなきゃダメって言う根拠は何でしょうかね?
直列で点滴してはいけない根拠はないと思います。但し高齢者の場合、1000mlを5時間で滴下させていいかどうかとは別ですが。
側管から抗生剤を投与しないことを見て、それがどうだと問題提議するのであれば、抗生剤の特性上、その投与方法が問題ないかどうかと考えるべきだと思いますが(濃度依存性なのか、時間依存性なのか)。
■こういう時、どうする…?
そのときの、患者を含めた全ての状況を考えた上で、使用する物品を選択することはできないのでしょうか。一般病棟で三方活栓がないルートを使用してもいいでしょうし、療養型病棟で三方活栓があるルートを使ってもいいでしょう。それを考えるのも看護師しての力量だと思います。
そういう事は、ここで聞かず、職場のスタッフに聞くべきです。その病院のやり方、根拠があるはずだし、そこでずっと働くならば、そこのやり方に従うしか無いですね。
疑問に感じたら聞く、曖昧なままにしない、と言うのは看護ではもちろんですがどんな仕事をするうえでも大事なことだと思うのですけど、どうでしょうかね。
新しい職場になじむまでは違和感ありありだと思いますよ。それこそ、重箱の隅をつつくようなあらさがしをしてるようになってき始めたら、今の職場ではやっていけないと思います。
関連トピック:「
末梢点滴と抗生剤直列、側管入れず
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イラスト・なしま