看護師を目指した理由や看護師として働く中で培われた理想の看護は、実際にどのくらいの看護師が現実にできているのだろうか?
「寄り添った看護」「患者中心の看護」など頭では分かっている看護の重要な部分。しかし、実際は…
今こそ、原点に立ち返って、自分のやりたい看護は何か、その実現のためにはどうするべきかを考えるきっかけになるかも。
自分のやりたい看護
ナース専科調べ(2022年1月21日/有効回答数:131)
約6割の看護師が自分がやりたい看護をできていないという残念な結果に。
この看護師のジレンマの背景は、もちろん看護師の働き方にありそう。
そして、このアンケートでは多くの看護師がやりたいと思ってもできていないこと、つまり今足りていない看護とは何かもクローズアップされているから見逃さずに!
自分のやりたい看護はできていない…
多忙な業務でやりたいことができない!
本当にやりたかった寄り添う看護を実践出来てる感覚がない。仕事に追われすぎて、自分の求める看護を見失いそうになる。
忙しすぎるし、自分のスキルを活かす仕事ができない。
時間に追われ、看護が作業になってしまう。患者の話を聞く時間がない。
現在一年目で、やっと業務に慣れてきた頃ではあるがまだ覚えることも多く、日々こなしていくことで精一杯になってしまっているため
受け持ち患者が多く、時間がなくて時間処置などしかできない。
職場の人間関係が原因か
スタッフの考え方が、看護から離れていると感じ、単純労働者の中で患者の事を考え行動したいと伝えても弾かれる感じなので、看護師とは何か考えている。
チームワークがない
施設の看護師は私1人しかいないので、他のスタッフさんは危機管理意識が低すぎて協力的でないため。
他のスタッフとの看護感の違いで、患者に合ったケアが提供できていない
知識不足という根本的な問題も
自分の能力不足
専門性の高い病棟にいるが、自分の知識が足らないと思う
1年目で経験値が低いため、今は知識や技術を吸収し高めているところで、まだやりたい看護まで到達できていないため。
外来でパートをしているが、9年ぶりの復帰で自信がない。
迷走中ナースも…
なにがやりたいのかわからない
そもそもやりたい看護がわからない
自分のやりたい看護ができている!
患者さんと関わる時間が持てることが重要
クリニックなので患者さん一人一人とある程度の時間対応できる
忙しくないときは患者さんと会話したり、親身になってはなしをしたりすることが出来るくらい自分に余裕がある
今の職場は精神科です。急性期の一般科に比べれば担当患者と一緒に考える時間がある。
技術的には未熟でも、患者さんや家族の想いを受け止める様にしている
人間関係ももちろん大切
人間関係が良く師長さんのキャリアの理解と支援も良い
その方の生活に合った支援方法を同僚と相談しながら構築してます。良い結果が出ると自信になります。
毎日勉強になるし、患者さんや職場の人間が尊敬できる人がいるから。
できることが増えると充実度もUP
時間の確保が出来るようになった
細かい技術ができる
みんなに必要な看護を周知させ、実施してもらえている
日々の目標をひとつでも達成できている
職場環境にも左右される
ひとりひとりに合わせた看護を考えられる環境にいるため。
ゆっくりと患者さんと向き合え自分にもあった勤務時間や内容の仕事につけている為
まだまだ未熟なところはありますが、社員全員が同じ意識で利用者に向き合い、日々試行錯誤しながらやれてます
やりたい領域で働ける幸せ
訪問看護でじっくり向き合えているため
緩和ケア認定看護師なので、緩和ケアが必要な患者に介入できている
患者さんの退院支援、また認知症患者の看護を行えているため
イラスト・まえかわしお