点滴の滴下速度計算は、看護師になってからも苦手意識を持ち続けていることが多いはず。
部署によってはほぼ全ての患者が点滴をしていたり、様々な薬剤や治療に合わせた滴下速度の指示に困惑しているナースも少なくない。
苦手を克服するために、滴下速度計算ツールを見直してみては?
点滴滴下速度計算ツール
ナース専科調べ(2021年12月10日/有効回答数:497)
ほぼ半数の看護師が計算機を使用しており、残りの半数は暗算、またはスケールや早見表を使用しているみたい。
新人時代に指導された計算方法や長年の経験から導いた方法を使うナースが多いけど、アプリなどの最新機能を駆使しているナースもいるみたい!
自分に合った滴下計算ツールを見つけられるかも!
暗算派
暗算で十分な指示だから
同じ種類の点滴量ばかりだから
医師からのオーダーがある程度決まっているので、暗算で対応する事ができる。
大体使う薬剤決まってるしそんなに細かい輸液指示出ないので、結局は暗算になる。
点滴速度の計算が楽な病棟!?
クリニック勤務にて、脱水や吐き気などの症状改善のための点滴で厳密ではないため
回リハなので厳密に点滴の速度は気にしなくていい為
成人で単科のため、滴下速度の種類が少なく、記憶できる範囲のため
療養型病棟の為あまり細か滴下速度指示がないから
暗算は効率的
基本暗算のほうが早く計算できるから。
時間短縮の為
最小限の時間で、何も必要ないから。
鍛錬の賜物
最初に配属された小児科で、体に染み込むほど計算したので。
長年やってきたので、テンポを合わせるのは得意
暗算で滴下数を計算するクセがついている
1年目からの習慣
計算機派
より確実に計算したい
暗算で計算間違いするのが怖い為
正確な滴下速度を求めたいから
投与速度の誤差を少なくするため
暗算できても、間違いのないよう念の為確認の意味で使用している
暗算苦手ナースは計算機派
敵下速度計算が不慣れなため、電卓を使用しないと計算ができない。
暗算が苦手
リハビリテーション病院で点滴が少ないので、計算を忘れてしまい、自信がないので計算機を使う。
イレギュラーな計算が多いため
小児と成人両方受け持つためすぐに計算できるように計算機を使用している
普段輸液ポンプ、シリンジポンプを使い、速度も様々なため
高カロリー投与が多いから
CV管理や長時間の点滴投与で精密な計算が求められるから。
持続点滴で途中で滴下を調節するために計算器を使う
計算機必須の病棟とは
小児科で細かい滴下速度計算が多いため計算機を使用している
急性期病棟で点滴計算頻度が高い
循環器に勤めているため早落ちで循環器に負担をかけたくないため正確な速度を心がけている。
訪問時間で落とす必要がある為、計算機を使用している
早見表やスケール派
忙しいナースに最適
計算している時間がない為
さっと見て滴下を合わせることができるため
時間指定が多いから、早見表で調べる。
滴下速度計算が多い
最も効率的な方法かも
一番手軽で時間がかからないので
あらかじめ計算してある早見表が便利だから使っている
自分で計算するより確実にあっている
滴下速度計算苦手ナースにおすすめ
点滴があまりないので計算式を忘れてしまうのでスケールを使ってます。
計算が苦手で時間がかかるので、早見表をポケットに忍ばせています。
計算に自信がないので、スケールを使う
その他の滴下速度計算ツール
輸液速度計算アプリ
滴下を合わす人数が多いため、滴下速度を知らせてくれるから便利
在宅で滴下を合わせるのにすぐ計算できるように携帯電話のアプリなら簡単
アプリ(サイト)は輸液総量と点滴施行時間、使用している点滴セットの種類を入力するだけでスグに計算してくれるので、夜勤の時などに利用してます。
点滴タイマー
簡単で音で滴下を合わせやすいから
時間と点滴量で自動計算してくれるから
イラスト・まえかわしお