2021年11月1日からスタートした第111回看護師国家試験対策「1問1答マラソン」にご参加いただきありがとうございます!
会員の方から「1問1答マラソン」で出題された問題をもう一度見直したいというお声をいただきました。
そこでこのページでは、過去1週間に出題した問題と解答・解説を、まとめて掲載していきます!
【週1回ずつの毎週更新です】
■2021年11月26日~12月3日出題分
問題26:子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。
1.観察は排尿前に行う。
2.褥婦にはFowler(ファウラー)位をとってもらう。
3.褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。
4.子宮底長は恥骨結合下縁から測定する。
解答:3
1.(×) 膀胱内に尿が充満することで子宮底が上がるため、排尿後に観察する。
2.(×) 子宮復古の観察時には、褥婦に仰臥位になってもらう。
3.(〇) 子宮底の高さを測定するときには、褥婦の膝を伸展させた状態で行う。
4.(×) 子宮底長は恥骨結合上縁から測定する。
第109回(2020年)
問題27:高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。
1.薬物の吸収の亢進
2.薬物の代謝の亢進
3.薬物の排泄の増加
4.血中濃度の半減期の延長
解答:4
1.(×)高齢者は、薬物の吸収は低下する。
2.(×)高齢者は、薬物の代謝は低下する。
3.(×)高齢者は、薬物の排泄は低下する。
4.(○)高齢者は、血中濃度の半減期の延長がある。
第107回(2018年)
問題28:感染を伴わない創傷の治癒を促進させる方法で適切なのはどれか。
1.乾燥
2.消毒
3.洗浄
4.ガーゼ保護
解答:3
1.(×)乾燥させることは、治癒の促進にはつながらない。
2.(×) 感染を伴わない創傷では、消毒より洗浄する方が有効である。
3.(○)洗浄は、創傷の治癒の促進につながる。
4.(×)ガーゼ保護は、治癒の促進にはつながらない。
第108回(2019年)
問題29:鮮紅色の下血が見られた時の出血部位で正しいのはどれか。
1.胃
2.食道
3.直腸
4.十二指腸
解答:3
1.(×)胃からの出血の場合は、タール便となる。
2.(×)食道からの出血の場合は、タール便となる。
3.(○)直腸からの出血は、鮮紅色である。
4.(×)十二指腸からの出血では、タール便となる。
第108回(2019年)
問題30:右前腕に持続点滴をしている患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
1.左袖から脱ぎ、右袖から着る。
2.左袖から脱ぎ、左袖から着る。
3.右袖から脱ぎ、左袖から着る。
4.右袖から脱ぎ、右袖から着る。
解答:1
1.(○)点滴をしている右側は可動制限があるため、左側から脱ぎ、右袖から着る。
2.(×)
3.(×)
4.(×)
第108回(2019年)
問題31:維持血液透析により身体障害者手帳を取得したAさんが利用できる医療費助成制度はどれか。
Aさん(56歳、男性、会社員)は、デスクワークが多い仕事をしている。40歳時の会社の健康診断で 2型糖尿病と診断され、紹介されたクリニックで血糖降下薬を処方されて内服を継続していた。50歳ころから視力の低下と持続性蛋白尿を指摘され、腎臓内科を受診し食事指導を受けた。しかし、仕事が忙しく食事指導の内容を守れていなかった。1年前から、足のしびれが出現するようになった。Aさんは、緊急血液透析によって全身状態が改善した。その後、シャント造設術を受け、週3回の血液透析となり、退院後は職場に近いクリニックで維持血液透析を受けることが決定した。Aさんから、退院後の生活について「仕事に復帰予定ですが、医療費の支払いが心配です」と発言があった。
維持血液透析により身体障害者手帳を取得したAさんが利用できる医療費助成制度はどれか。
1.医療扶助
2.自立支援医療
3.訪問看護療養費
4.認定疾病に対する医療の給付
解答:2
1.(×) 医療扶助とは、生活保護の8種類の扶助のうちの1つ。生活保護を受けているかは、設問から読み取れない。
2.(〇) 身体障害者手帳の交付を受けた者は、自立支援医療制度の対象になる。自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度である。
3.(×) 訪問看護療養費は、訪問看護サービスを受けた場合に受けられる制度である。
4.(×) 認定疾病に対する医療の給付とは、厚生労働大臣の認定をうけた病気やけがについて、厚生労働大臣の指定した医療機関等で、全額国費をもって医療をうけることができる制度である。
第109回(2020年)
問題32:アナフィラキシーショックで正しいのはどれか。2つ選べ
1.除脈になる。
2.重症例では死に至る。
3.気道粘膜の浮腫を生じる。
4.Ⅲ型アレルギー反応である。
5.副腎皮質ステロイドは禁忌である。
解答:2、3
1.(×)頻脈となり、重症例では不整脈が起こることがある。
2.(〇)アレルゲンによる強いアレルギー反応によってショック状態となる。血圧低下、意識消失、気道閉塞により死に至ることがある。
3.(〇)気道粘膜に浮腫を生じ気道が閉塞し重症例では死に至る。
4.(×)Ⅰ型アレルギー反応である。
5.(×) アドレナリンのほか、副腎皮質ステロイド、抗ヒスタミン薬など薬剤が用いられる。
第108回(2019年)
問題33:三叉神経を求心路として起こるのはどれか。
1.瞬目反射
2.対光反射
3.追跡運動
4.輻輳反射
解答:1
1.(〇)三叉神経を求心路として起こるのは、瞬目反射である。
2.(×)対光反射、追跡反射、輻輳反射の求心路は、視神経である。
3.(×)
4.(×)
第108回(2019年)
■2021年12月4日~12月8日出題分
問題34:赤血球製剤の保存温度で適切なのはどれか。
1.-6~-2℃
2.2~6℃
3.12~16℃
4.22~26℃
解答:2
1.(×) 赤血球製剤の保存温度は2~6℃である。血漿製剤の保存温度は -20℃以下、血小板製剤の保存温度は20~24℃で保存中は凝集の予防のため振とうが必要である。
2.(〇)
3.(×)
4.(×)
第109回(2020年)
問題35:入院時のAさんの身体状況のアセスメントで適切なのはどれか。
Aさん(62歳、男性)。1人暮らし。1週前から感冒様症状があり様子をみていたが、呼吸困難と咳嗽が増強したため外来を受診した。胸部エックス線写真と胸部CT によって特発性肺線維症による間質性肺炎と診断され入院した。
既往歴 : 42歳で糖尿病と診断された。59歳と61歳で肺炎に罹患した。
生活歴 : 3年前から禁煙している(20~59歳は20本/日)。
身体所見 : BMI 17.6。体温38.8°C、呼吸数30/分、脈拍112/分、血圧 140/98mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉91%。両側下肺野を中心に、吸気終末時に捻髪音あり。呼気時は問題ないが、吸気時に深く息が吸えない。ばち状指を認める。
検査所見 : 血液検査データは、白血球 13,000/μL、Hb 10.5g/dL、総蛋白5.2 g/dL、アルブミン 2.5 g/dL、随時血糖 85 mg/dL、CRP 13.2 mg/dL。動脈血液ガス分析で、pH 7.35、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉38 Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉56 Torr。胸部エックス線写真と胸部CT で、下肺野を中心に輪状影、網状影、淡い陰影あり。
入院時のAさんの身体状況のアセスメントで適切なのはどれか。
1.水様性の気道分泌物が貯留している。
2.呼吸性アシドーシスである。
3.栄養状態は良好である。
4.I型呼吸不全である。
解答:4
1.(×)「両側下肺野を中心に、吸気終末時に捻髪音あり。呼気時は問題ないが、吸気時に深く息が吸えない。」状態であり、水様性の気道分泌物が貯留しているとは、考えられない。
2.(×)「動脈血液ガス分析で、pH 7.35、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉38 Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉56 Torr。」であり、pHは正常、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉も正常、動脈血酸素分圧〈PaO2〉56 Torrが、呼吸不全の状態を示している。呼吸性アシドーシスではない。
3.(×)総蛋白5.2 g/dL、アルブミン 2.5 g/dLであり、栄養状態が良好とはいえない。
4.(〇)動脈血中の酸素分圧が60mmHg以下になることを呼吸不全と定義されており、二酸化炭素分圧の増加を伴わない場合(45mmHg以下)をI型呼吸不全、45mmHgをこえる場合をII型呼吸不全と呼ぶ。動脈血酸素分圧〈PaO2〉56 Torrであり、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉38 Torrで増加を伴わないため、I型呼吸不全である。
第107回(2018年)
問題36:平成30年(2018年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高いのはどれか。
1.高血圧
2.摂食障害
3.心電図異常
4.むし歯(う歯)
解答:4
1.(×) 平成30年(2018年)の学校保健統計調査では、幼稚園および小学校においては「むし歯(う 歯)」の割合が最も高い。中学校、高等学校においては「裸眼視力 1.0 未満の者」の割合が最も高い。
2.(×)
3.(×)
4.(〇)
第110回(2021年)
問題37:Barthel(バーセル)インデックスで評価するのはどれか。
1.栄養状態
2.疼痛の強さ
3.褥瘡の深さ
4.日常生活動作
5.呼吸困難の程度
解答:4
1.(×)
2.(×)
3.(×)
4.(〇)Barthel (バーセル)インデックスは、 日常生活動作(ADL)を評価する。食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、着替え、排便コントロール、排尿コントロールの10項目ある。
5.(×)
第108回(2019年)
問題38:母親へのオリエンテーションの内容で適切なのはどれか。
在胎39週4日で、正常分娩で出生した児。出生体重3000g、身長48.0cm。出生直後、児に付着していた羊水をふき取り、インファントラジアントウォーマーの下で観察を行った。
体温37.5 ℃、呼吸数56/分、心拍数150/分、呼吸音は異常なし。看護師は観察を終え、温めておいたベビー服を着衣させ、同様に温めておいた寝具を用いて準備をしたコットに児を寝かせた。コットは壁際や窓辺を避け、空調の排気口からの風が当たらない場所に配置した。生後1日。児の状態は、体温37.0℃、呼吸数48/分、心拍数120/分、呼吸音は異常なし。体重2850g。出生後から現在までの状態は安定していた。
母親も分娩時の疲労から回復し、産後の状態も安定しているため、 母児同室を開始することとなった。この施設では、自律授乳を行っている。母親へのオリエンテーションの内容で適切なのはどれか。
1.「新生児室へ行く時は、赤ちゃんをコットに寝かせて移動してください」
2.「沐浴の時は、赤ちゃんのネームバンドを外しましょう」
3.「赤ちゃんの体温1時間おきに測ってください」
4.「授乳は3時間ごとにしてください」
解答:1
1.(〇) 転落防止のため、新生児の移動はコットに寝かせて行う。
2.(×) 新生児の取り違え防止のため、沐浴の時もネームバンドは付けたままにする。
3.(×) 新生児の状態は安定しており、1時間おきの体温測定は不適切である。
4.(×) 自律授乳は、新生児が母乳を欲しがったタイミングで授乳することをいう。3時間おきと決めるのは不適切である。
第109回(2020年)
■2021年12月9日~12月18日出題分
問題39:難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)において国が行うとされているのはどれか。2つ選べ。
1.申請に基づく特定医療費の支給
2.難病の治療方法に関する調査及び研究の推進
3.指定難病に係る医療を実施する医療機関の指定
4.支給認定の申請に添付する診断書を作成する医師の指定
5.難病に関する施策の総合的な推進のための基本的な方針の策定
解答:2、5
1.(×)申請に基づく特定医療費の支給ではなく、特定医療の対象者が法律で決められている。
2.(〇)国は、難病に関する調査及び研究並びに難病の患者に対する医療のための医薬品及び医療機器の研究開発の推進を図るための体制を整備し、国際的な連携を確保するよう努めるとともに、地方公共団体に対し前二項の責務が十分に果たされるように必要な技術的及び財政的援助を与えることに努めなければならないとされている。
3.(×)指定難病に係る医療を実施する医療機関は、指定されていない。
4.(×)支給認定の申請に添付する診断書を作成する医師の指定はない。
5.(〇)難病に関する施策の総合的な推進のための基本的な方針の策定である。
第107回(2018年)
問題40:人工肛門を造設した患者へのストーマケアの指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.装具の交換は便が漏れない限り不要である。
2.装具をはがした時は皮膚保護材の溶解の程度を観察する。
3.洗浄後のストーマはドライヤーで乾かす。
4.装具の穴はストーマと同じ大きさにする。
5.装具を貼る時は腹壁のしわを伸ばす。
解答:2、5
1.(×) 便が漏れる前に交換する。皮膚保護剤部分の溶解が開口部より5~10㎜になったら交換に適した時期である。
2.(〇)皮膚のしわやくぼみ、排泄物や発汗による皮膚保護材の溶解や膨潤の状況を観察する。
3.(×)ストーマ周囲の皮膚は脆弱になりやすく皮膚障害をおこしやすいため、刺激を与えない。
4.(×)皮膚保護材は水分を吸収すると溶解するため、面板が露出しストーマの粘膜を損傷しないよう2~3㎜程度大きめにする。
5.(〇)しわがあると便漏れの原因となるため、しわは適度に伸ばして貼る。
第108回(2019年)
問題41:内臓の痛みを引き起こすのはどれか。2つ選べ。
1.虚血
2.氷水の摂取
3.48℃の白湯の摂取
4.平滑筋の過度の収縮
5.内視鏡によるポリープの切除
解説:1、4
1.(〇)虚血は、血流が悪くなり、内臓の痛みを引き起こす。
2.(×)氷水の摂取で内臓の痛みはおこらない。
3.(×) 48℃の白湯では内臓の痛みはおこらない。
4.(〇)平滑筋の過度の収縮は、内臓痛を引き起こす。
5.(×)内視鏡ポリープ除去では、内臓痛にはならない。
第108回(2019年)
問題42:血液中の濃度の変化が膠質浸透圧に影響を与えるのはどれか。
1.血小板
2.赤血球
3.アルブミン
4.グルコース
5.ナトリウムイオン
解説:3
1.(×)血小板は、膠質浸透圧に関与しない。
2.(×)赤血球は、膠質浸透圧に関与しない。
3.(〇)膠質浸透圧は、アルブミンが関与している。
4.(×)グルコースは、膠質浸透圧に関与しない。
5.(×)ナトリウムイオンは、膠質浸透圧に関与しない。
第107回(2018年)
問題43:嚥下に関わる脳神経はどれか。
1.嗅神経
2.外転神経
3.滑車神経
4.迷走神経
解説:4
嚥下に関わる脳神経は迷走神経と舌咽神経である。
1.(×)嗅神経は、嗅覚にかかわる神経である。
2.(×)外転神経は横を見る眼球運動にかかわる。
3.(×)滑車神経は斜め下を見る眼球運動にかかわる。
4.(〇)
第107回(2018年)
問題44:業務に従事する看護師は、( )年ごとに保健師助産師看護師法に定める届出をしなければならない。( )に入る数字はどれか。
1.1
2.2
3.3
4.4
解説:2
1.(×)
2.(〇)保健師助産師看護師法第33条に基づき、業務に従事する看護職員は2年毎にその就業状況について、就業地の都道府県知事に届け出ることが義務づけられている。
3.(×)
4.(×)
第108回(2019年)
問題45:小細胞癌で正しいのはどれか。
1.患者数は非小細胞癌より多い。
2.肺末梢側に発生しやすい。
3.悪性度の低い癌である。
4.治療は化学療法を行う。
解説:4
1.(×) 肺がんのうち、非小細胞がんが約85%、小細胞がんが約15%を占める。
2.(×) 肺末梢側に多いのは、非小細胞がんのうち腺がんと大細胞がんである。小細胞がんは肺門部に多い。
3.(×) 小細胞がんは悪性度が高く、早期からリンパ節や遠隔転移しやすい。
4.(〇) 小細胞がんは、化学療法や放射線療法が効きやすい。
第109回(2020年)
問題46:訪問看護師が行うAさんへの提案で優先度が高いのはどれか。
Aさん(75歳、男性)は、妻(70歳)と2人暮らし。2型糖尿病の治療中で、2年前から1日2回朝・夕食前に混合型インスリン注射が開始となった。その後、糖尿病性網膜症による視力障害が進んだため、現在は妻と一緒に単位数や針の確認をし、インスリンの自己注射を実施している。訪問看護が導入されて2か月、Aさんの妻が健康診査後の精査目的で数日間入院することになった。Aさんは妻の入院中もできる限り自宅で過ごしたいと考えている。妻の入院中の対応について、サービス担当者会議が開かれた。この時に訪問看護師が行うAさんへの提案で優先度が高いのはどれか。
1.通所介護を利用する。
2.訪問介護を利用する。
3.配食サービスを利用する。
4.訪問看護の回数を増やす。
解説:4
1.(×) Aさんはできる限り自宅で過ごしたいと考えているため、通所介護の利用は不適切である。
2.(×) 介護の必要性について記載がないため、訪問介護の優先度は高くない。
3.(×) 食事の準備について困っているという記載はないため、優先度は高くない。
4.(〇) 妻がいない状況でのインスリン注射をフォローするため、訪問看護の回数を増やすことは適切である。
第109回(2020年)
問題47:Aさんの退院前のカンファレンスで適切なのはどれか。
Aさん(58歳、男性、会社員)は妻(55歳)と2人暮らし。5年前から高血圧症、脂質異常症を指摘され、降圧薬を内服していた。自宅で左半身に脱力感が出現し、救急車で搬送された。救急外来でCT及びMRI検査を行った結果、右中大脳動脈領域に脳梗塞の所見が認められた。入院時は、グラスゴー・コーマ・スケール〈GCS〉E3V4M5、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍66/分(不整)、血圧160/85mmHg、HbA1c5.8%、心電図では、RR間隔は不定で心拍数100/分であった。
入院後、血栓溶解療法を受け、2日後からリハビリテーションが開始された。1週後には回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。
転棟から6週が経過し、退院に向けて多職種チームでカンファレンスを開催することになった。Aさんは、外来でのリハビリテーションを継続しながら元の職場への復帰を希望している。Aさんの退院前のカンファレンスで適切なのはどれか。
1.チームリーダーの職種は医師である。
2.カンファレンスにAさんの妻の参加は不要である。
3.Aさんのリハビリテーションの目標は医師が決定する。
4.Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価する。
解説:4
1.(×)チームリーダーの職種は医師である必要はない
2.(×)退院後の社会復帰に向けてはキーパーソンである妻の支援が必須である。カンファレンスには同席していただき、情報の共有をはかる
3.(×)リハビリテーションの目標は本人や家族の意見を取り入れ、チームメンバー全員で決定する。
4.(〇)
第108回(2019年)
問題48:注意欠如・多動性障害の症状はどれか。
1.音声チックが出現する。
2.計算を習得することが困難である。
3.課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。
4.読んでいるものの意味を理解することが困難である。
解説:3
1.(×)ADHDにおいて、音声チックは症状にはない。
2.(×)ADHDでは、計算の習得は関連がない。
3.(〇)ADHDでは、課題や活動に必要なものをしばしば失くすことがある。
4.(×)ADHDでは、読んでいるものの意味を理解することはできる。
第108回(2019年)
■2021年12月19日~12月20日出題分
問題49:患者の主観的情報はどれか。
1.苦悶様の顔貌
2.息苦しさの訴え
3.飲水量
4.脈拍数
解答:2
1.(×) 苦悶様の顔貌は客観的情報である。
2.(〇) 息苦しさの訴えは主観的情報である。
3.(×) 飲水量は客観的情報である。
4.(×) 脈拍数は客観的情報である。
第110回(2021年)
問題50:労働者災害補償保険法に規定されているのはどれか。2つ選べ。
1.通勤災害時の療養給付
2.失業時の教育訓練給付金
3.災害発生時の超過勤務手当
4.有害業務従事者の健康診断
5.業務上の事故による介護補償給付
解答:1、5
1.(〇) 通勤災害時の療養給付は労働者災害補償保険法に規定されている。
2.(×) 失業時の教育訓練給付は雇用保険制度のひとつである。
3.(×) 災害発生時の超過勤務手当は労働基準法に規定されている。
4.(×) 有害業務従事者の健康診断は労働安全衛生法に規定されている。
5.(〇) 業務上の事故による介護補償給付は労働者災害補償保険法に規定されている。
第110回(2021年)