【精神】Aさん、46歳の男性。体型はやせ型。会社員で営業部門の担当である。最近になり帰宅後も仕事関係のメールのやりとりに追われ、深夜まで仕事をする日々が続いた。「体の疲れがとれず、寝つきが悪く、やっと眠っても2時間程度で眼が覚めてしまう。眠らなくてはと思うが、起き上がってパソコンに向かってしまう。食事をしても味がせず、頑張って仕事をしても自分の存在が全く意味がないように感じる」と話す。体重が1か月で3kg減少したため、心配した妻に伴われ受診した。
Aさんのアセスメントで正しいのはどれか。
1.躁状態
2.うつ状態
3.せん妄状態
4.幻覚・妄想状態
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)躁状態とは、感情、気分、意欲が高揚し、行動が活動的になった状態である。
2.(○)うつ状態とは、抑うつ気分、睡眠障害、食欲低下、体重減少などが主症状である。患者はこの状態にある。
3.(×)せん妄とは軽い意識障害と、錯覚や幻覚などの認知障害が加わったものである。
4.(×)幻覚・妄想状態とは、他者には聞こえないのに、患者にだけ聞こえる幻聴などの知覚の障害に対し、訂正不能な思いこみをすることである。