• 公開日: 2014/3/29
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後85

【精神】Aさん、46歳の男性。体型はやせ型。会社員で営業部門の担当である。最近になり帰宅後も仕事関係のメールのやりとりに追われ、深夜まで仕事をする日々が続いた。「体の疲れがとれず、寝つきが悪く、やっと眠っても2時間程度で眼が覚めてしまう。眠らなくてはと思うが、起き上がってパソコンに向かってしまう。食事をしても味がせず、頑張って仕事をしても自分の存在が全く意味がないように感じる」と話す。体重が1か月で3kg減少したため、心配した妻に伴われ受診した。

Aさんのアセスメントで正しいのはどれか。

1.躁状態

2.うつ状態

3.せん妄状態

4.幻覚・妄想状態















―――以下解答―――

(解答)2

<解説>

1.(×)躁状態とは、感情、気分、意欲が高揚し、行動が活動的になった状態である。

2.(○)うつ状態とは、抑うつ気分、睡眠障害、食欲低下、体重減少などが主症状である。患者はこの状態にある。

3.(×)せん妄とは軽い意識障害と、錯覚や幻覚などの認知障害が加わったものである。

4.(×)幻覚・妄想状態とは、他者には聞こえないのに、患者にだけ聞こえる幻聴などの知覚の障害に対し、訂正不能な思いこみをすることである。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング